
こんにちは、こぱんです!
この記事では、両学長のYouTube動画をもとに、2026年8月の経済ニュースと統計を振り返ります。
インデックス投資と高配当株投資にどんな影響がありそうか、日本と海外に分けて整理しました。
毎月の定点観測として活用してください。
目次
2026年8月の日本株|日経平均・TOPIX・グロース株・Jリートの動き
8月末時点で、日経平均株価・TOPIX・東証グロース市場の指数は、いずれも年初来で大きくプラスでした。
一方、Jリート(上場不動産投資信託)は金利上昇の影響を受けて年初来マイナスと、弱い動きが続いています。
8月単月で目立ったのはグロース株です。
日経平均やTOPIXが月の後半ほとんど動かなかったのに対し、新興企業の株価は急上昇しました。
動画では、背景として次の3点が挙げられていました。
- 大型株に比べて出遅れ感があった
- 日経平均の上値が重くなり、投資マネーが中小型株へ向かった
- 好決算が重なった
時価総額の小さい企業は、少し資金が集まるだけで株価が大きく動きやすい点も押さえておきたいところです。
業種別に見ても、東証33業種のうち年初来でマイナスなのは不動産と建設業くらいでした。
AI・半導体関連の大型株だけでなく、バリュー株や新興株にもお金が回っており、日本株を幅広く持っている人ほど恩恵を受けやすい相場だったといえます。
日本の景気は良い?悪い?|GDP・物価・実質賃金・有効求人倍率をチェック
株価が好調な一方で、実際の景気はどうなのでしょうか。
動画で取り上げられた主な指標を表にまとめました。
| 指標 | 評価 | ポイント |
|---|---|---|
| 月例経済報告 | ○ | 政府の公式見解は「緩やかに回復」。リスクに中東情勢と自然災害を挙げている |
| GDP(実質・年率換算) | × | 事前予想を下回る伸び。GDPの中で大きな割合を占める個人消費が弱い |
| 景気動向指数 | ○ | 一致指数は小幅上昇で基調判断は「改善」。先行指数は横ばい |
| 景気ウォッチャー調査 | × | 景気判断の分かれ目を下回り、現場の実感は弱い |
| 消費者物価指数 | △ | 伸びは落ち着いてきたが、再び加速する気配がある |
| 実質賃金 | ○ | 6か月連続のプラス。賃上げと夏のボーナスが追い風 |
| 雇用 | ○ | 有効求人倍率は1.18倍で前月と同水準 |
雇用については、令和8年7月の有効求人倍率(季節調整値)が1.18倍で、前月と同じ水準でした。
仕事を探す人1人に対して求人が1件以上ある状態で、働き口に困りにくい環境が続いています。
出典:一般職業紹介状況(令和8年7月分)について|厚生労働省
なお、GDPは金額よりも成長率で見るのがコツです。
「72÷成長率」で、経済規模が2倍になるまでのおおよその年数がわかります。
資産運用の利回りにも使える計算なので、覚えておくと便利です。
表を見ると、国全体の数字(マクロ)は良いのに、現場の実感(ミクロ)は悪いという温度差があります。
景気ウォッチャー調査は、小売店の店員やタクシー運転手など景気に敏感な人たちへの聞き取り調査なので、生活実感が表れやすいのが特徴です。
消費者心理が弱い理由として、動画では地政学リスク、令和8年熊本地震の影響、物価上昇による先行き不安の3つが挙げられていました。
物価については、業者間の取引価格を示す「企業物価指数」が高い水準にある点にも注目です。
仕入れ値が上がれば、いずれ店頭価格にも反映されやすくなります。
8月の国内トピック|日米協調の為替介入と上場企業の好決算・増配
日米協調の為替介入:円高は一時的か
8月、日米両政府は7月末に協調して円買いの為替介入を実施したと発表しました。
日本もアメリカも、行き過ぎた円安を止めたいという点で利害が一致した形です。
- 日本側:円安で小麦やコーヒーなど輸入品の価格が上がり、家計の負担が重い
- アメリカ側:日本製品が割安になり、アメリカ製品が売れにくくなる
日米の協調介入は1998年以来とされる珍しい出来事です。
介入直後は急激に円高が進みましたが、その後は円安方向に戻っています。
通貨そのものの魅力が高まらない限り、介入の効果は一時的というのが一般的な見方です。
オルカンやS&P500など外国株に投資している人は、ここ数年の円安で円建ての資産が膨らみやすい状況でした。
今後はその「円安による後押し」が一服する可能性も頭に入れておきましょう。
上場企業は好業績、配当も増額
東証プライム上場企業の2026年4〜6月期の純利益は前年同期から大きく伸び、過去最高益の企業も多く出ています。
これを受けて配当総額も過去最高を更新する見通しで、増配する企業が目立ちます。
業績の裏付けがある増配である点が心強いところです。
個人消費が伸び悩むなかでも、高配当株を持つ人の手元には配当が入ってきます。
自分が働くだけでなく、お金にも働いてもらう「2馬力」を目指したいですね。
先月のお金のニュースもあわせてチェックしておくと、流れがつかみやすくなります。
→ 【2026年 7】両学長が選ぶ「お得・トレンド」お金のニュースBest7
海外の株・債券・高配当ETF|全世界で株高、利回りは低下
G7各国の株価指数は、フランスを除いて年初来で十分なリターンを出しています。
8月中にはアメリカやカナダ、イタリア、ドイツ、フランスが最高値を更新しており、全世界的な株高といえる状況です。
ただし、今年のリターンがこの先も続くと考えるのは禁物です。
大きく下がる年もあるのが株式投資なので、「もっと増やしたい」とリスクを取りすぎないよう気をつけましょう。
注目テーマの「アメリカ一強は終わるのか」については、年初来で見ると米国を除く先進国(VEA)が米国株(S&P500)を上回り、新興国(VWO)とは同程度という結果でした。
ゴールド・米国債券ETF
ゴールドETF(GLD)は7月末まで下落が続いていましたが、8月に入って反転の兆しが見えています。
米国債券ETFは、安全性の高い債券が中心のAGG、投資適格社債のLQD、低格付け債中心のHYGと、リスクに応じて選べます。
いずれも利回りは悪くない水準ですが、米国で利上げの可能性が高まっており、値下がりリスクには注意が必要です。
米国高配当ETF(HDV・VYM・SPYD)
HDV・VYM・SPYDは年初来でS&P500を上回る値上がりでした。
一方で、株価が上がった分、いずれも分配金利回りは過去平均より低い水準です。
動画では、今は米国高配当株よりも、日本や欧州の高配当株のほうが無理なく利回りを狙いやすいという見方が示されていました。
世界で長期金利が上昇|ジャクソンホール会議の利上げ警告と株価への影響
長期金利とは、一般に10年物国債の利回りのことです。
米国・フランス・ドイツ・日本など、世界中で長期金利が上がっています。
主な理由は次の3つです。
- インフレ:物価が上がる世界では、固定金利で貸しても割に合わないため、より高い金利が求められる
- 財政懸念:財政状態が悪化した国に貸すなら、リスクに見合った高い金利が必要になる
- AIへの巨額投資:大手IT企業が大量の社債を発行し、国債と投資マネーを奪い合っている
債券は金利が上がると価格が下がります。
高めの金利に惹かれて安易に手を出すと、含み損が膨らむおそれがあります。
8月下旬には、世界の中央銀行総裁や経済学者が集まるジャクソンホール会議が開かれました。
ここでFRB議長が「インフレが続くなら利上げもありうる」という趣旨の発言をし、市場が見込む9月の利上げ確率が大きく高まりました。
一般論として、米国で利上げがあると次のような動きが起きやすくなります。
- ドル高になりやすい
- 米国債券の価格が下がりやすい
- 米国株に下落圧力がかかりやすい(リスクの低い債券で高い金利が得られるため)
金利が上がると身近な資産にどんな影響があるのかは、こちらの記事で解説しています。
→ 政策金利が上がると何が起きる?預金・国債・不動産への影響3つ
8月を踏まえた投資スタンス|インデックス投資は淡々と、高配当株は厳選
いろいろな出来事があった8月ですが、両学長の投資スタンスは変わりません。
- インデックス投資(iDeCo・NISA):これまでどおり淡々と継続
- 日本の高配当株:良い銘柄があれば拾っていく
- 米国の高配当株:今は買い時ではないと判断
8月は高配当株・バリュー株にも資金が流れて株価が上がり、条件に合う日本の高配当株は前月より減りました。
それでも買える銘柄がないわけではないので、引き続き厳選していく方針です。
米国の恐怖指数は「ニュートラル」で、強気にも弱気にも偏っていない状態でした。
とはいえ、最近の相場は恵まれすぎていたともいえます。
本来、投資はつらい期間が続くことも珍しくありません。
暴落も含めて受け入れるのがインデックス投資なので、何が起きても続けられるようリスクをコントロールしておきましょう。
資産所得を育てる考え方をさらに学びたい人は、こちらもどうぞ。
→ 【増やす力 強化編 1】「資産所得が育つ」両学長のお金の講義6選
まとめ
- 8月の日本株は好調で、特にグロース株が急上昇。Jリートは金利上昇で弱い
- 国全体の景気指標は良いが、個人消費や生活実感は弱い
- 実質賃金は6か月連続プラス。有効求人倍率は1.18倍で雇用環境も安定
- 日米協調の為替介入で一時円高になったが、効果は一時的との見方
- 上場企業は好業績で、業績に裏付けられた増配が相次ぐ
- 世界的に株高が続く一方、米国高配当ETFの利回りは過去平均より低い
- インフレ・財政懸念・AI投資を背景に世界で長期金利が上昇。債券の値下がりに注意
- ジャクソンホール会議で利上げ警告。米国株への下落圧力も想定しておく
- インデックス投資は淡々と継続、日本の高配当株は厳選して拾う
▼動画で学ぶ


















