こんにちは、こぱんです!
2020年8月現在、コロナウイルスの感染拡大によって、世界的に景気が冷え込んでいます。
景気悪化によって、会社・職種選びのトレンドも大きく変わり始めました。
そこで今回は、会社員の「稼ぐ力」を高めるヒントになる、2020年8月時点における最新の人材市場のメガトレンドについて解説します。
- 超売り手市場から買い手市場へ
- メンバーシップ型雇用からジョブ型雇用へ
- IT人材の争奪戦激化
リベ大では、
社内だけではなく、外の世界に目を向けよう
転職エージェントを通じて、トレンドを探ろう
自分の市場価値を知り、相場を把握しよう
と言っていますが、まだ1歩目を踏み出せていない人も多いと思います。
そんな人は、今回の記事で「世界が変わってきている」という事実をきちんと知り、さっそく行動しましょう。
目次
解説動画:【知らないと恥ずかしい】人材市場の最新メガトレンドを分かりやすく解説
このブログの内容は下記の動画でも解説しています!
人材市場のメガトレンド3選
2020年8月時点での人材市場のメガトレンドは、以下の3つです。
- 超売り手市場から買い手市場へ
- メンバーシップ型雇用からジョブ型雇用へ
- IT人材の争奪戦激化
2020年8月現在、日本はすでに不景気入りしています。
日本の有名な大企業の決算もボロボロで、名だたる名門企業も過去最大の赤字を連発しています。
日本企業の終身雇用・年功序列は崩壊しつつあり、2020年のコロナ禍でさらに加速しています。
コロナウイルスは人々に今までの行動の変革を促しており、アフターコロナの世界では、生活様式や価値観がガラリと変わることになりそうです。
過去にも、ウイルスによる感染拡大が幾度となく起きてきましたが、昔は今と違って「IT」がそれほど発達していませんでした。
14世紀には、ヨーロッパで大流行して2,500万人の命を奪ったと言われるペスト(黒死病)
1918年には、4,000万人の命を奪ったと言われるスペイン風邪
当時はITが発達しておらず「物理的なハードル」もあったため、働き方や行動様式を変えようと思っても、なかなか変えられませんでした。
しかし今は、IT・ロボティクスの力によって、リモートで人手を使わず仕事ができるようになりつつあります。
「変わろうと思えば、変われる」ということが、昔と今で大きく違うところです。
現状をまとめると以下のようになります。
- 世界中の国が、不景気入りしている
- コロナウイルスによる行動変容が求められている
超売り手市場から買い手市場へ
転職市場は「超売り手市場から買い手市場へ」変わりました。
- 人事コンサルタント
- 転職エージェント
彼らも口をそろえて、買い手市場に変わったと言っています。
ここ数年は企業の採用熱が高かったため、転職希望者にとって圧倒的に有利な状況である“晴れ”が続いていました。
しかし今は、“曇りところに激しい雷雨”という状況です。
日本よりもコロナ被害の大きかった「欧州や北米に本社を構える外資系企業」は、今後大きなリストラが予想されます。
なので、外資に行きたい人にとっては、特に厳しい展開となるでしょう。
参考までに「転職市場が買い手市場になっている」証拠データを紹介しておきます。
- 2018年~2019年……1.6倍(求職者1000人に対して、求人数が1,600件)
- 2020年6月現在……1.11倍(求職者1000人に対して、求人数が1,110件)
コロナショックで、1974年1月以来46年4カ月ぶりに、有効求人倍率の下げ幅が更新されました。
地域別で見ると、有効求人倍率が1倍を割っている地域もあります。
神奈川・千葉・埼玉など首都圏でも1倍を割っており、沖縄にいたっては0.68倍というかなりの低水準となっています。
同時に完全失業率も急増しています。
2020年6月現在、失業率は2.8%、リストラによる失業は19万人も増加している状況です。
業界別にみると、
- 建設業
- ホテル・旅館業
- 飲食業
- 娯楽業
などはかなり厳しい状況です。
失業率と有効求人倍率の推移は以下の通り。
求人数そのものの減少(約10~20%減)
書類通過率の減少
現在、採用までの門戸は非常に狭くなっています。
「会社員としてやっていく」つもりなら、「労働力」こそが唯一の商品です。
極端な例ですが、
北極で、キンキンに冷えたコーラを販売する
砂漠で、アツアツのちゃんこ鍋を販売する
このどちらも、間違いなく売上は伸びませんよね。
だからこそ、
売り時(タイミング)
売る場所(業界)
売る相手(企業)
これらを絶対に間違えないようにしましょう。
相場を知ることは、経済的に豊かになるための絶対条件といえます。
弱気な業界も確かにありますが、強気の業界があるのも事実です。
外食業界
ホテル業界
自動車業界
関連メーカー
通信インフラ
IT業界
冒頭で紹介した記事も、「この業界は調子が良い、あの業界は厳しい」という経済感覚を磨けます。
経済感覚を養うためには、自分で学ぶしかありません。
ここはしっかり、学んでいきましょう。
具体的には、以下のような行動をとるのがオススメです。
リベ大の動画や、新聞、書籍で情報収集する
実際に、家電量販店、飲食店やホテルに足を運んでみる(マスク着用の上、3密は避けてください)
転職エージェントにトレンドを聞いてみる
メンバーシップ型雇用からジョブ型雇用へ
人材市場は、メンバーシップ型雇用からジョブ型雇用への変遷しています。
auブランドを持つKDDIは「正社員をジョブ型雇用にし、一律初任給も廃止する」と発表しました。
(参考記事:KDDI、正社員をジョブ型雇用に 一律初任給も廃止)
でも、ほとんどの人はあひるくんのような状態だろうね^^;
「ジョブ型雇用」という言葉はまだまだ浸透はしていませんが、これから必ず「誰もが知っている言葉」になります。
すでに知っている人は、知らない人よりも一歩先を進んでいますね。
どんどん差がついてきますので、ぜひそのまま歩み続けてください。
関連動画
→ 【ジョブ型雇用の光と闇】従業員は得なの?損なの?どうすればいいの?【稼ぐ 実践編】:(アニメ動画)
ジョブ型雇用の特徴
ジョブ型雇用の特徴を簡単に説明します。
- 職務内容:ジョブディスクリプション(職務記述書)に明記
- 給与:同一労働・同一賃金
- 評価:成果物で評価
- キャリア:自分で主体的に考える
職務内容:ジョブディスクリプションに明記
ジョブ型雇用では、職務内容が明確になっています。
- 職務内容と責任
- それを担うための必要スキル・実務経験
これらが明確に文書化されているため、日本企業みたいに「総合職だから」という理由で何でもやらされることはありません。
給与:同一労働・同一賃金
給与に性別や年齢、勤務年数は関係ありません。
同業他社で同職種の同じ仕事をしている人は、同じ給与水準となるのが特徴です。
そのため、自然と「能力の相場」に見合った給与になります。
評価:成果物で評価
その人の雰囲気や職務態度といった、曖昧な基準では評価されません。
評価基準は職務記述書をベースに、成果物によって評価されます。
キャリア:自分で勝手に考える
自分のキャリアを、会社主導で「上司・人事部」に決められることはありません。
自分の商品価値は、自分で高めることができます。
ジョブ型雇用の特徴まとめ
ジョブ型雇用の特徴をまとめます。
専門性の高い人材に“だけ“、高い報酬を払う
同一労働・同一賃金
成果主義
未来のキャリアは各自に任せる
更に簡単に言ってしまえば、
「終身雇用、年功序列は維持できません」 「仕事をしない人は不要です」ということです。
今の50代はジョブ型雇用の波にさらされることなく、逃げ切れる可能性もありますが、20代~40代は自身のマインドを変えなければ、生き残れなくなります。
ジョブ型雇用によって二極化する
ジョブ型雇用によって、高い専門性があるにも関わらず「若い」というだけで買い叩かれていた人材は歓喜する未来がやってきます。
一方で何の専門性もないのに、「年齢を重ねた」だけで昇給していた人材は苦難の時代を迎えることになります。
- 富士通
- 資生堂
- 日立
- 三菱ケミカルHD
など、大企業は続々とジョブ型雇用の導入を表明しています。
企業がジョブ型雇用をするのは企業側にメリットがあるためです。
トータルで人件費を削減できる
より大きな利益を生む可能性がある
極端な話ですが、
専門性の高い人の給料をプラス15%にする
専門性の低い人給料をマイナス20%にする
ことによって、トータルで5%人件費削減を行う可能性もあります。
リベ大の両学長は「経営者として、年功序列は昔から意味が分からなかった」と、ジョブ型雇用への流れを歓迎しています。
成果を出す専門性の高い人には、高い報酬
誰でもできる仕事の人には、それに見合った報酬
「どんな報酬を受けたいかは働く人の価値観・スタイルで自由に選択すれば良い」という発想ですね。
高い専門性さえ身につければ、いくらでも活躍できるし、高報酬を手にするチャンスがあるのが、ジョブ型雇用です。
このトレンドを「チャンスだ」と感じるなら、いずれ経済的に豊かになれるよ^^
IT人材の争奪戦激化へ
今、IT業界は圧倒的に人手不足です。
IT市場が大きく成長する一方で
若手のIT業界離れが進んでいます。
もちろん、待遇がいい会社もあるんだけどね。
若者離れが進んでいる一方で、コロナショック後のアメリカのハイテク株市場「ナスダック」は、史上最高値を更新し続けています。
GAFAMを筆頭に、IT企業は絶好調です。
日本も同じように、コロナの影響を感じさせない“業績が絶好調のIT企業”も少なくありません。
リモートワークの推進が、完全に追い風になっている企業もあります。
そんな力のある企業は、IT・デジタル関連人材を積極採用しています。
- エンジニア、プログラマ
- ITコンサルタント
- データサイエンティスト
- UI/UXデザイナー
- デジタルマーケター
「FIRE最強の早期リタイア術」の著者であるクリスティー・シェン氏は、高校生の頃に面白い職業選択の方法を思いつきました。
シェン氏は自分の職業に、以下の候補をあげました。
- ライター
- 会計士
- エンジニア
そして、この中から将来どの道を選ぶか決めるために「大学の学費」と「各職業の給与の中央値」を比較しました。
- ライター……学費=13,000ドル:年収=17,000ドル
- 会計士………学費=13,000ドル:年収=38,000ドル
- エンジニア…学費=14,000ドル:年収=55,000ドル
結果、シェン氏は最もコスパの良い「エンジニア」を選択したそうです。
自分のやりたいこと、特性がすでに見えている場合は別ですが、もし「特にやりたいこともない」という人は、費用対効果で職業を探すのは悪いことじゃありません。
結果的に、クリスティーさんは時代のトレンドに乗り、高報酬と倹約で億万長者になりました。
そして、完全な自由を手に入れた今は「お金になりにくいけど、やりたい仕事」を選択できるようになりました。
経済産業省は、IT人材は2030年に45万人~79万人不足すると予測しています。
「市場拡大により採用ニーズは増え続けるが、人材は高齢化し(平均年齢41歳)どんどん不足していく」ということです。
IT業界も一時的に採用が冷え込む可能性は十分あります。
しかし、長期的に見ると
需給バランスの歪みで、待遇は改善されていく
優秀な人の報酬は、青天井で高騰していく
など、「売り手市場」が続く見込みです。
引き続き、将来有望な分野だと思います^^
人材市場に詳しい人たちは、
「営業、管理部門(人事、法務、総務、財務)は、求人減少中」
「IT人材は、引き続き採用熱が旺盛」
と言っており、この流れはさらに続くと思われます。
まとめ:トレンドを先読みしながら、専門性を磨いていこう
今回は、2020年8月時点での最新の転職市場の3つのメガトレンドを紹介しました。
- 超売り手市場から買い手市場へ
- メンバーシップ型雇用からジョブ型雇用へ
- IT人材の争奪戦激化
上記の通り、「誰でも転職イージーモード」の時期は、間違いなく終了していることが分かります。
今後は、専門性の有無で二極化が進んでいくことになるでしょう。
専門性の高い人は、良い待遇で働ける
専門性の低い人は、仕事にも給料にも困る
対策は、「専門性を高める」ことしかありません。
ただ全員がIT人材になれば良いと言っているわけでは、決してありません。
どんな業界でも
どんな会社でも
どんな職種でも
時代の流れ、トレンドが必ずあります。
トレンドを先読みしながら、専門性を磨いていく姿勢こそが、経済的に豊かな未来を作るのです。
もし、
- 「自分の業界、職種のトレンドがわからない」
- 「自分の専門性がわからない」
のであれば、まずやるべきことは現状把握(=会社の外に目を向けて、相場を知ること)です。
キャリアを考えるにあたって、会社の人事部・上司は頼りになりません。
彼らが教えてくれるのは「今務めている会社内での価値」の高め方で、年功序列が崩壊する世界では役に立たないからです。
だから、まずやるべきことは、外の世界にいる転職エージェントに連絡をとることです。
自分の業界・職種のトレンドを教えてもらう
今の自分にどんな求人があるか教えてもらう
今後、どうすれば市場価値が上がるか教えてもらう
履歴書をレビューしてもらって、強み弱みを発見する
転職エージェントだけが持っている求人票には、「企業の求める人材像」が載っていることもありますが、転職サイトには載っていません。
クローズドな情報をエージェントとの会話からくみ取りましょう。
そして、「今、自分のいる業界・自分のやっている仕事」は「どんなスタンスが求められているのか」少しずつ把握していくことが重要です。
現状、転職活動をしている人の2割ぐらいは「様子見」「情報収集の段階」で、次のチャンスに向けての種まき期間のようです。
転職はリスクがありますが、
転職活動はノーリスクです。
優良エージェントは顧客との長期の関係を望みますので、長く付き合うつもりで相談してみてください。
リベ大でおすすめしている転職エージェントは3つです。
JACリクルートメント
マイナビAGENT
就職カレッジ(株式会社JAIC)
在職されていない方・職歴のない方向け転職エージェント
- 利用できるのは18歳~35歳の人
- 親切・丁寧なサポートで総支援者数33,166名
- 長い就職支援歴(18年)
- 高い相談満足度(93.5%)
- 6日間みっちり行われる研修や集団面接で、正社員経験のない人もしっかりサポートしてもらえる
- 未経験職種へのチャレンジも含め、まずは面談して状況確認するのがおすすめ
※30秒で登録完了→先方から連絡→個別面談という流れです
今、時代は大きな変化の中にありますが、これをピンチにするかチャンスにするのかは自分の行動次第です。
どのお金持ちも必ずトレンドをおさえていおり、時流に乗らずにお金持ちになった人はいません。
以上、こぱんでした!
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