こんにちは、こぱんです!
リベ大では、経済的自由を目指すため「増やす力」、資産運用に関する情報も発信しています。
▼図解で簡単に分かる増やす力
また、資産運用も株式投資だけではなく、不動産投資についても解説しています。
ですが、実際に不動産投資へ取り組むためには、数千万円という大きな金額が必要になります。
REIT(Real Estate Investment Trust)とは不動産投資信託のことです。
株に近い性質を持ち、リベ大では現物の不動産投資とは区別しています。
REITと現物の不動産投資との比較については、下記の動画を参考にしてみてください。
関連動画
すでに、現物の不動産を保有して成功している大家さんにとって、REITは物足りないと感じるかもしれません。
その一方で、多くの個人投資家にとっては、十分な投資対象となる魅力がREITにはあります。
そこで今回は、「誰でも1万円からできる不動産投資」として、REITに関する2つのことを解説していきます。
- REITを理解するための5つのポイント
- REITへ投資するための3つのステップ
目次
解説動画:【REIT解説】誰でも1万円からできる不動産投資【16年で4倍?!】
このブログの内容は下記の動画でも解説しています!
REITを理解するための5つのポイント
まずは、REITを理解するための5つのポイントから解説していきます。
- ①REITの仕組みをイメージで理解する
- ②REITの4つのメリット
- ③REITの4つのリスク
- ④REITの市場規模
- ⑤J-REITにおける6つのセクター
ポイント①:REITの仕組みをイメージで理解する
REITとは不動産投資を専門で行う会社のようなものです。
仕組みとしては、みなさんのような投資家からお金を集め、REITはそのお金を使って不動産投資をします。
そして、儲けた利益を投資家に分配していくのです。
ちなみに、日本のREITはJ-REITと呼ばれています。
ディズニーランドの近くにある「ヒルトン東京ベイ」というホテルを例に挙げよう。
もしみなさんが、この「ヒルトン東京ベイ」のオーナーだとしたら、子供にも自慢できるのではないでしょうか?
例えば、ディズニーランドで遊び疲れた後に、家族でホテルに行って、「ほら、これはパパのホテルなんだよ^^」と話すこともできます。
ただ、この「ヒルトン東京ベイ」、価格が約300億円もするため普通の人は絶対に買うことができません。
仮に、「どうしてもこのホテルが欲しい!」という人達が3万人集まったとしましょう。
一人ひとりが100万円を出資すると合計は300億円、つまりホテルを買うことができます。
この出資する先がREITであり、REITは出資金で不動産を買い、儲けた利益をみなさんに分配するわけです。
実際、「ヒルトン東京ベイ」はジャパン・ホテル・リート投資法人というREITの所有物件なのです。
ポイント②:REITの4つのメリット
では、REITのイメージが理解できたところで、次はREITの4つのメリットを見ていきましょう。
- ①少額からの不動産投資が可能
- ②高利回りの分配金を期待できる
- ③専門家が色々な不動産に分散投資してくれる
- ④いつでも売買できる
メリット①:少額からの不動産投資が可能
先ほどの「ヒルトン東京ベイ」の事例でも分かるように、REITは大勢の投資家から資金を集めます。
そのため、投資家一人あたりが投資する金額を小さくすることができます。
100億円の不動産を買う場合
- 1万人:一人あたり100万円
- 10万人:一人あたり10万円
そのため、個人では手が出せないような一等地に、大きな物件を持つことができるのです。
メリット②:高利回りの分配金を期待できる
REITは利益の90%以上を投資家に分配すると、法人税が加算されない仕組みとなっています。
そのため、不動産投資で得た儲けを、投資家にしっかりと分配してくれます。
また、株式や国債との比較から、J-REITの分配金利回りが高いことも分かります。
- J-REITの分配金利回り:平均4%前後
- 東証一部の配当利回り:平均2%前後
- 10年国債の利回り:マイナス~0.02%前後
つまり、安定した分配金が欲しいという人には、とても魅力的と言えるでしょう。
メリット③:専門家が色々な不動産に分散投資してくれる
REITでは、金融機関・不動産会社・コンサル等の出身者が、投資先を厳選してくれます。
また、投資エリアや物件の種類(住宅、オフィス、商業施設等)についても、分散投資されています。
だから素人の個人投資家が物件を選ぶよりも、圧倒的に信頼できるね。
メリット④:いつでも売買できる
通常、不動産は売り手と買い手が直接取引する、つまり相対取引(あいたいとりひき)のため、売ろうと思った時にすぐ売れるモノではありません。
むしろ買ってくれる相手を探すことが、とても大変なのです。
一方、REITは東京証券取引所を通じて、株式のようにリアルタイムで売買することができます。
では、あらためてREITの4つのメリットをまとめると、以下のとおりです。
- ①少額からの不動産投資が可能
- ②高利回りの分配金を期待できる
- ③専門家が色々な不動産に分散投資してくれる
- ④いつでも売買できる
じゃあ次は、REITのリスクを見てみよう。
ポイント③:REITの4つのリスク
REITには大きく4つのリスクがあります。
元本割れリスク
- 株式と同じように大きく値下がりする可能性がある
分配金の減額リスク
- 賃料や地価の下落によって分配金が減る可能性がある
損壊リスク
- 地震や津波など、災害で物件が損壊する可能性がある
金利変動リスク
- REITは銀行からも借入をしているため、金利が上昇すれば、支払う利息が増える
- その結果として、投資家に分配するお金が減る可能性がある
ポイント④:REITの市場規模
さて、REITのメリットとリスクが分かったところで、続いてはREITの市場規模を見ておきましょう。
グラフを見ると、米国と日本だけで世界の4分の3を占めていることが分かります。
株式市場の世界時価総額が約50兆ドルなので、REITの市場規模は株式市場の約3%と言えるでしょう。
ポイント⑤:J-REITにおける6つのセクター
J-REITは、基本的に「下記の6種類のどれかに該当する物件」に投資をしています。
この6つのセクター(区分)は、それぞれ特徴が大きく異なります。
そこで、各セクターの特徴を1つずつ簡単に解説していきます。
住宅REIT
住宅REITは、「居住用のマンションに投資するREIT」です。
景気の影響を受けにくく、分配金が安定しているという特徴があります。
東京、大阪、名古屋、福岡などの都市部に投資をしており、物件の入居率は98%前後と高いです。
単身世帯・共働き世帯の都心回帰
職住隣接(職場の近くに住む)トレンド
オフィスREIT
オフィスREITは、「オフィスビルに投資するREIT」です。
オフィスは市場規模が最も大きなセクターですが、景気の影響を受けやすく、賃料・稼働率ともに安定しません。
国内・海外の経済状況をよく見ながら投資する必要があるでしょう。
ホテルREIT
ホテルREITは、「ホテル等の宿泊施設に投資するREIT」です。
ホテルはオフィス同様に、景気の影響を受けやすいと言われています。
外国人観光客の急増
ラグビーワールドカップ
東京オリンピック
商業施設REIT
商業施設REITは、「イオンなどのショッピングセンターに投資するREIT」です。
Amazonなどのeコマースの快進撃によって、小売り系の実店舗は収益が悪化しているのが現状です。
最も将来性が悲観されていて、割安で放置されているセクターと言えるでしょう。
物流REIT
物流REITは、「倉庫などの物流センターに投資するREIT」です。
商業施設REITとは対照的に、ネットショッピングを利用する人が増えた影響で、物流REITは好調です。
また、賃料・稼働率ともに安定しているため、分配金水準の急激な増減もあまりありません。
ヘルスケアREIT
ヘルスケアREITは、「高齢者向けのシニア住宅に投資するREIT」です。
超少子高齢化の日本では、社会的ニーズが高く成長性が期待できます。
賃料・稼働率ともに安定的で、景気の影響を受けにくいですが、まだ歴史が浅く規模が小さいREITと言えます。
上記以外に、6つのセクターへ複合的に投資する「総合REIT」や、太陽光などに投資するインフラファンドもあります。
ただ、今回はざっくり雰囲気を掴んでもらうことが目的のため、詳細な説明は割愛します。
REITへ投資するための3つのステップ
REITの基本を理解しても、実際に投資することを考えると以下のような疑問がでてきます。
- どんな銘柄を選んだら良いのか?
- どれぐらいREITに投資すべきなのか?
- どうやって投資をするのか?
今回は、これらの疑問に対してズバリ回答するために、REITへ投資するための3つのステップを解説します。
ステップ①:資産全体の何%をREITにするかを決める
まずは、アセット・アロケーション(資産配分)を決めていきましょう。
具体的には、「株50%:債券30%:REIT20%」のように、資産全体に占めるREITの割合を明確にするのです。
先ほど解説したとおり、REIT市場は株式市場の約3%という規模ですから、目安としては全体の10%前後が無難でしょう。
ステップ②:どの国のREITに投資するかを決める
次は、どの国のREITに投資するかを決めていきます。
- 日本だけに投資する
- 米国にも投資する
- イギリス、オーストラリアにも投資する
米国は「世界中のREITの6割以上を占める」ため外せないですが、あとは完全にみなさんの好み次第でしょう。
ステップ③:投資をする具体的な銘柄を選ぶ
最後は、投資する国に合わせて、具体的な銘柄を選んでいきます。
J-REITに投資をする場合
J-REITには60銘柄以上の個別銘柄があるため、自由に選んで投資することができます。
今回解説した、6つのセクターに分散投資したり、逆に集中投資することも良いでしょう。
また、個別銘柄を選ぶのが大変と感じるのであれば、市場全体に連動するインデックスファンドを選択するのも1つです。
『Smart-i Jリートインデックス』は、REIT指数(配当込み)に連動する、つまり日本のREIT全体に投資する「REIT詰め合わせパック」です。
実際、東証REIT指数は2003年から16年で4倍となっており、同期間の日本株が2.5倍という結果からも、成績の良さが分かります。
米国のREITに投資する場合
優秀なファンドとしては『IYR』があり、2000年のファンド設立以来、20年のトータルリターンは約10%でした。
また、高配当ファンドとして有名な『SPYD』も、REITが多く含まれているため、選択肢に入れてもいいでしょう。
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日本以外の世界中のREITに投資する場合
おすすめは世界中のREITに連動するインデックスファンドを買うことです。
例えば、『たわらノーロード先進国リート』が挙げられ、日本を除いた先進国のREITに投資できます。
まとめ:資産にREITを組み入れることは検討する価値あり
今回は、株・債券と同様に投資する価値のある資産、REIT(不動産投資信託)について解説しました。
REITの仕組みは「投資家からお金を集め、そのお金を使って不動産投資をし、得られた利益を投資家に分配する」というものです。
まず、REITには4つのメリット、4つのリスクがありました。
少額からの不動産投資が可能
高利回りの分配金を期待できる
専門家が色々な不動産に分散投資してくれる
いつでも売買できる
元本割れリスク
- 株式と同じように大きく値下がりする可能性がある
分配金の減額リスク
- 賃料や地価の下落によって分配金が減る可能性がある
損壊リスク
- 地震や津波など、災害で物件が損壊する可能性がある
金利変動リスク
- REITは銀行からも借入をしているため、金利が上昇すれば、支払う利息が増える
- その結果として、投資家に分配するお金が減る可能性がある
- ステップ①:資産全体の何%をREITにするかを決める
- ステップ②:どの国のREITに投資するかを決める
- ステップ③:投資をする具体的な銘柄を選ぶ
J-REITに個別投資する場合
- 60以上ある個別銘柄から選ぶ
J-REIT指数全体に連動したファンドへ投資する場合
- Smart-i Jリートインデックス
米国REITに投資する場合
- IYR
- SPYD
日本以外の世界中のREITに投資する場合
- たわらノーロード先進国リート
J-REITは16年で4倍という立派な成績を残していますし、米国のREITも堅調です。
ぜひみなさんも、資産の中にREITを組み入れることを検討してみてください。
なお、今回紹介した銘柄、ファンドなどは全て、リベ大がおすすめしている「楽天証券」「SBI証券」で投資ができます。
以上、こぱんでした!
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