
こんにちは、こぱんです!
この記事では、2026年8月の日本株を「市場別」「規模別」「業種別」に分けて、何が強くて何が弱いのかを整理します。
強い業種・弱い業種の背景にある理由もあわせて解説します。
後半では、両学長が今月から日本株の高配当株ポートフォリオを作るとしたらどう考えるかを紹介します。
目次
2026年8月の相場解説|日本株の強い・弱いを整理
8月の相場の詳しい動きは、こちらの記事にまとめています。
→ 【2026年8月】投資トピック総まとめ|景気指標・為替介入・長期金利
時間がない人向けに、要点だけ抜き出すと次のとおりです。
- 8月の日本株は引き続き好調。特にグロース株は大きく上昇
- 国内景気は上向き。ただし、インフレ再燃懸念などもあって個人消費は弱い
- 実質賃金は6ヵ月連続プラス。賃上げとボーナスで好調
- 約28年ぶりの日米協調円買い介入。一時約8円の円高も、効果は一時的か
- 日本の上場企業は業績好調。過去最高益からの増配ラッシュ
- 世界中で株価好調。アメリカもヨーロッパ各国も最高値圏
- ゴールドに反転の兆し
- 米国高配当株はパフォーマンス好調も、配当利回りがどんどん低くなっており、欲しい水準ではない
- 世界中で長期金利が上昇。背景はインフレ・財政懸念・AIへの巨額投資。債券価格の下落に注意
- FRBのウォーシュ議長が、ジャクソンホール会議で利上げを警告する可能性
金利が上がる局面では、債券の価格は下がります。
「高金利だから」と慌てて債券を買いに行くのは注意が必要です。
さて、日本株を代表する指数であるTOPIXの成績は、年初来でざっくり+20%です。
とはいえ、これはあくまで「代表の成績」にすぎません。
実際には、業種や銘柄ごとに強弱があります。
市場別:プライム市場が強く、スタンダード・グロースは出遅れ
東京証券取引所には、ざっくり3つの市場があります。
| 市場 | 特徴 | 社数 |
|---|---|---|
| プライム市場 | 優良企業のみを集めた最上位の市場 | 約1500社 |
| スタンダード市場 | 中堅企業を集めた市場 | 約1600社 |
| グロース市場 | 新興企業を集めた市場 | 約600社 |
年初来の成績を比べると、プライム市場の圧勝です。
つまり、今の日本株はシンプルに「優良企業が強い」ということです。
中堅企業や新興企業は、出遅れ気味です。
規模別:大型株が強いが、中・小型株との差は小さい
上場企業は、「時価総額の大きさ」や「流動性(売買のしやすさ・活発さ)」によって3つに区分されます。
東証の場合、ざっくり次のとおりです。
- 大型株:時価総額等が上位100位の銘柄
- 中型株:時価総額等が上位101位~500位の計400銘柄
- 小型株:大型株や中型株に該当しない銘柄
成績は大型株が勝っているものの、中・小型株とはそこまで大きな差はついていません。
つまり、今の相場は「大企業だけが強いわけではない」ということです。
時価総額の小さな銘柄でも、良い銘柄はきちんと評価されています。
業種別:銀行業が強く、不動産業が弱い(ベスト5・ワースト3)
最後に、業種別のパフォーマンスを見てみましょう。
ベスト5の業種と、好調の理由は次のとおりです。
| 順位 | 業種 | 好調の理由 |
|---|---|---|
| 1位 | 非鉄金属 | AIブーム |
| 2位 | 銀行業 | 利上げ |
| 3位 | 海運業 | 海上運賃の高騰 |
| 4位 | サービス業 | インフレ・インバウンド |
| 5位 | 保険業 | 利上げ |
結論からいうと、今は実質「AI・半導体関連株」だと考えてOKです。
言葉どおり「鉄以外の金属素材」を扱う会社ですが、その素材がAIサーバーやデータセンターを作るのに必要で、需要が急増しています。
AIブームのど真ん中にいる会社といえます。
2位の銀行業と5位の保険業が好調な理由は、利上げです。
基本的に、世の中の金利が上がるほど彼らの利息収入は増えます。
預金金利はあまり上がらない一方で、銀行は金利の上昇をしっかり収益に取り込めます。
保険会社も、お客さんから預かったお金をより高い利回りで運用できるようになります。
3位の海運業は、船でモノを運ぶ会社です。
アメリカとイランがにらみ合っていて、紅海やホルムズ海峡を安心して通れないため、遠回りが必要になり海上運賃が高騰しています。
- モノを運んでもらいたい会社:運賃が高くなって負担増
- モノを運ぶ海運会社:高い運賃を取れるので利益増
4位のサービス業が好調な理由は、インフレとインバウンドです。
「価格が上がるのは仕方ない」という雰囲気になり、きちんと値上げができるようになりました。
さらに円安で海外からの旅行者が増え、ホテルやレストランなどが儲かっています。
旅行や外食が「高くなった」と感じる裏側で、企業は利益を出しているわけです。
続いて、東証33業種のうちワースト3です。
| 順位 | 業種 | 不調の理由 |
|---|---|---|
| ワースト3位 | 輸送用機器 | トランプ関税・海上運賃の高騰 |
| ワースト2位 | 建設業 | 金利上昇 |
| ワースト1位 | 不動産業 | 金利上昇 |
輸送用機器は、要は車やバイクなどの会社です。
部品の調達などのコストも上がるため、関税と運賃高騰がマイナスに影響しています。
不動産業と建設業が不調なのは、金利上昇が大きな負担になっているからです。
高い金利は、不動産の天敵です。
不動産は一般に自己資金と借金を組み合わせて買うため、金利が上がると支払う利息が増え、利益が大きく圧迫されます。
さらに金利が高いと「借金してまで不動産を買わなくていいか」という人が増え、需要が減って価格も下がります。
不動産が良い値段で売れなくなり、不動産会社や建設業が苦しくなるという流れです。
ここまでをまとめると、ベスト5が好調な理由にもワースト3が不調な理由にも、次の「ホットな話題」が絡んでいます。
- AIブーム
- 利上げ
- 中東情勢(紅海やホルムズ海峡を安全に通れない)
- インフレ
- 円安・インバウンド
「TOPIXは+約20%」で終わらせず、次のような見方もすると理解が深まります。
- プライム・スタンダード・グロースで比べるとどうか
- 大型株・中型株・小型株で比べるとどうか
- 業種ごとに比べるとどうか
学長が今月から日本株の高配当株ポートフォリオを作るとしたら
もし両学長が今月から日本株の高配当株ポートフォリオを作るとしたら、丁寧に分散したうえで、配当利回りは4.22%です。
- TOPIXよりリターンが高い
- TOPIXよりリスクが低い(値動きが小さい)
こうした狙いの設計になっています。
コストゼロのオリジナルファンドとしては、悪くない水準です。
今月は大きな動きがなかったため、先月からの変更はありません。
ただ、配当利回りが3%ギリギリの「高配当と呼ぶにはやや低い」銘柄がちらほら出てきています。
これらが3%を切ってくるようなら、別の銘柄への入れ替えを検討する段階です。
株の強弱を見ていると、つい「株価が伸びている強い銘柄」に目を奪われがちです。
ですが、高配当株投資の本質は逆張り投資です。
- みんなにバカにされている「醜いアヒルの子」を見つける
- その子が、みんなに賞賛される「美しい白鳥」に育つのを待つ
実際、コロナ禍の前後には、金利の低い時代の銀行株や「万年割安」と言われた商社株は見向きもされていませんでした。
両学長は、そうした時期にこそポートフォリオに入れていたそうです。
景気は循環するため、業界が不調なときに仕込み、好調なときは放っておくという考え方です。
冬に麦わら帽子を買うと安いのと同じイメージです。
株価が伸びずにバカにされている銘柄の中に、未来の宝が眠っているかもしれません。
お金の基礎を固めたい人は、こちらの講義まとめも参考にしてみてください。
→ 【2026年 7】「貯金が増える」両学長のお金の講義7選
まとめ:2026年8月の日本株と高配当株ポートフォリオ
- TOPIXは年初来でざっくり+20%。ただし業種や銘柄ごとに強弱がある
- 市場別ではプライム市場の圧勝。今の日本株は「優良企業が強い」
- 規模別では大型株が勝っているが、中・小型株との差は大きくない
- 業種別ベスト5は非鉄金属・銀行業・海運業・サービス業・保険業
- ワースト3は輸送用機器・建設業・不動産業
- 強弱の背景には、AIブーム・利上げ・中東情勢・インフレ・円安とインバウンドがある
- 今月作るとしたら高配当株ポートフォリオの配当利回りは4.22%。先月からの変更はなし
- 高配当株投資の本質は逆張り投資
▼動画で学ぶ
【2026年8月】学長が今月から高配当株投資を始めるなら?(コロナ禍で買った株利回り25%に?業種別ベスト5ワースト3)【リベ大公式切り抜き】


















