
こんにちは、こぱんです!
この記事では、2026年8月の日本株を「市場別」「規模別」「業種別」に分けて、何が強くて何が弱いのかを整理します。
強い業種・弱い業種の背景にある理由もあわせて解説します。
後半では、「両学長が2026年9月から日本株の高配当株ポートフォリオを作るとしたら」を、YouTubeで学長が話している範囲で紹介します。
具体的な銘柄はリベシティ(会員限定)で公開されているので、この記事では全体像と考え方をお伝えします。
目次
2026年8月の相場解説|日本株の強い・弱いを整理
8月の相場の詳しい動きは、こちらの記事にまとめています。
→ 【2026年8月】投資トピック総まとめ|景気指標・為替介入・長期金利
時間がない人向けに、要点だけ抜き出すと次のとおりです。
- 8月の日本株は引き続き好調。特にグロース株は大きく上昇
- 国内景気は上向き。ただし、インフレ再燃懸念などもあって個人消費は弱い
- 実質賃金は6ヵ月連続プラス。賃上げとボーナスで好調
- 約28年ぶりの日米協調円買い介入。一時約8円の円高も、効果は一時的か
- 日本の上場企業は業績好調。過去最高益からの増配ラッシュ
- 世界中で株価好調。アメリカもヨーロッパ各国も最高値圏
- ゴールドに反転の兆し
- 米国高配当株はパフォーマンス好調も、配当利回りがどんどん低くなっており、欲しい水準ではない
- 世界中で長期金利が上昇。背景はインフレ・財政懸念・AIへの巨額投資。債券価格の下落に注意
- FRBのウォーシュ議長が、ジャクソンホール会議で利上げを警告する可能性
これが、2026年8月時点の全体の景気感です。
さて、日本株を代表する指数であるTOPIXの成績は、年初来でざっくり+20%です。
とはいえ、これはあくまで「代表の成績」にすぎません。
実際には、市場や業種、銘柄ごとに強弱があります。
日本株の中身を3つの切り口で見る(市場別・規模別・業種別)
市場別:プライム市場が強く、スタンダード・グロースは出遅れ
東京証券取引所には、ざっくり3つの市場があります。
| 市場 | 特徴 | 社数 |
|---|---|---|
| プライム市場 | 優良企業のみを集めた最上位の市場 | 約1500社 |
| スタンダード市場 | 中堅企業を集めた市場 | 約1600社 |
| グロース市場 | 新興企業を集めた市場 | 約600社 |
各市場の年初来の成績は、次のとおりです。

プライム市場が+20.5%で、スタンダード市場(+10.4%)とグロース市場(+12.4%)に大きく差をつけています。
つまり、今の日本株はシンプルに「優良企業が強い」ということです。
中堅企業や新興企業は、出遅れ気味です。
規模別:大型株が強いが、中・小型株との差は小さい
上場企業は、「時価総額の大きさ」や「流動性(売買のしやすさ・活発さ)」によって3つに区分されます。
東証の場合、ざっくり次のとおりです。
- 大型株:時価総額等が上位100位の銘柄
- 中型株:時価総額等が上位101位~500位の計400銘柄
- 小型株:大型株や中型株に該当しない銘柄
それぞれの年初来の成績は、次のとおりです。

大型株が+21.3%で勝っているものの、中型株(+18.2%)や小型株(+18.1%)とそこまで大きな差はついていません。
つまり、今の相場は「大企業だけが強いわけではない」ということです。
時価総額の小さな銘柄でも、良い銘柄はきちんと評価されています。
業種別:銀行業が強く、不動産業が弱い(ベスト5・ワースト3)
最後に、東証33業種の業種別パフォーマンスを見てみましょう。
まず、ベスト5の業種はこちらです。

好調の理由をまとめると、次のとおりです。
| 順位 | 業種 | 年初来 | 好調の理由 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 非鉄金属 | +59.5% | AIブーム |
| 2位 | 銀行業 | +51.0% | 利上げ |
| 3位 | 海運業 | +49.2% | 海上運賃の高騰 |
| 4位 | サービス業 | +38.2% | インフレ・インバウンド |
| 5位 | 保険業 | +34.7% | 利上げ |
結論からいうと、今は実質「AI・半導体関連株」だと考えてOKです。
言葉どおり「鉄以外の金属素材」を扱う会社ですが、その素材がAIサーバーやデータセンターを作るのに必要で、需要が急増しています。
AIブームのど真ん中にいる会社といえます。
2位の銀行業と5位の保険業が好調な理由は、利上げです。
「金利のある世界」を追い風にして儲けている会社たちで、基本的に世の中の金利が上がるほど利息収入が増えます。
3位の海運業は、船でモノを運ぶ会社です。
アメリカとイランがにらみ合っていて、紅海やホルムズ海峡を安心して通れないため、遠回りが必要になり海上運賃(船代)が高騰しています。
- モノを運んでもらいたい会社:運賃が高くなって負担増
- モノを運ぶ海運会社:高い運賃を取れるので利益増
4位のサービス業が好調な理由は、インフレとインバウンドです。
世の中が「価格が上がるのは仕方ない」という雰囲気になり、きちんと値上げができるようになりました。
さらに円安で海外からの旅行者が増え、ホテルやレストランなどが儲かっています。
旅行や外食が「高くなった」と感じる裏側で、企業は利益を出しているわけです。
続いて、東証33業種のうちワースト3はこちらです。

| 順位 | 業種 | 年初来 | 不調の理由 |
|---|---|---|---|
| 31位 | 輸送用機器 | −2.8% | トランプ関税・海上運賃の高騰 |
| 32位 | 建設業 | −3.9% | 金利上昇 |
| 33位 | 不動産業 | −6.3% | 金利上昇 |
31位の輸送用機器は、要は車やバイクなどの会社です。
トランプ関税や、先ほど説明した海上運賃の高騰がマイナスに影響しています。
ワースト1位と2位の不動産業・建設業が不調なのは、金利上昇が大きな負担になっているからです。
高い金利は、不動産の天敵です。
不動産は一般に自己資金と借金を組み合わせて買うため、金利が上がると支払う利息が増え、利益が大きく圧迫されます。
さらに金利が高いと「借金してまで不動産を買わなくていいか」という人が増え、需要が減って価格も下がります。
不動産が良い値段で売れなくなり、不動産会社や建設業が苦しくなるという流れです。
まとめ:強弱の裏には「ホットな話題」がある
ベスト5が好調な理由にも、ワースト3が不調な理由にも、次の話題が絡んでいます。
- AIブーム
- 利上げ
- 中東情勢(紅海やホルムズ海峡を安全に通れない)
- インフレ
- 円安・インバウンド
「TOPIXは+約20%」で終わらせず、次のような見方もすると理解が深まります。
- プライム・スタンダード・グロースで比べるとどうか
- 大型株・中型株・小型株で比べるとどうか
- 業種ごとに比べるとどうか
学長が2026年9月から日本株の高配当株ポートフォリオを作るとしたら
両学長は毎月、「もし今月から日本株の高配当株ポートフォリオを作るとしたら」というポートフォリオを、リベシティの「高配当株マガジン」で公開しています。
以前は外向けにも公開していましたが、今はリベシティ(会員限定)でのみ公開しています。
理由は、次の2つです。
- 外に向けて公開すると、株価が動いてしまう
- 前提となる勉強をせずに、おすすめ銘柄をデイトレードに使うなど、本来の使い方と違う人が出てくる
リベシティの中なら「前提条件をきちんと見たうえで参考にしてもらえる」というわけです。
そのため、この記事では銘柄名や証券コードは出さず、ポートフォリオの全体像だけを紹介します。
まずは、セクター(業種)の割合です。

J-REIT(不動産投資信託)のETFを14%入れつつ、残りはサービス・情報通信・化学・小売・卸売など17の業種に細かく分散しています。
1つの業種が不調になっても、ポートフォリオ全体が大きく崩れにくい形です。
次に、銘柄の一覧です(銘柄名・証券コード・利回りは、リベシティ限定公開のためモザイクをかけています)。

※投資額・配当金は概算です。
全部で36銘柄、1銘柄あたりの投資割合は2〜3%(J-REIT ETFのみ14%)です。
投資額30万円の例で計算すると、年間の配当金は約12,650円、ポートフォリオ全体の配当利回りは4.22%になります。
- これだけ丁寧に分散して、配当利回り4.22%(株価は日々動くので、多少は前後します)
- TOPIXよりリターンが高く、TOPIXよりリスクが低い(値動きが小さい)ことを狙った設計
- 自分で銘柄を揃えるので運用コストはゼロ。「コストゼロのオリジナルファンド」として悪くない水準
今月(2026年9月版)は相場にあまり動きがなかったため、先月との差はありません。
ただし、株価が上がったことで「配当利回りが3%ギリギリ」の銘柄がちらほら出てきています。
高配当株と呼ぶには少し利回りが低いため、3%を切ってくるようなら別の銘柄に入れ替える方針です。
具体的な36銘柄と、それぞれの配当利回りは、リベシティの「高配当株マガジン」で毎月更新されています。
高配当株投資の本質は「逆張り」|コロナ禍で買った株の利回りが25%に
株の強弱を見ていると、つい「株価が伸びている強い銘柄」に目を奪われがちです。
ですが、高配当株投資の本質は逆張り投資です。
- みんなにバカにされている「醜いアヒルの子」を見つける
- その子が、みんなに賞賛される「美しい白鳥」に育つのを待つ
実際、コロナ禍の前後には、金利の低い時代の銀行株や「万年割安」と言われた商社株は、誰にも見向きもされていませんでした。
両学長はその時期にメガバンクや商社株をポートフォリオに入れており、コメント欄で「分かってないな」とバカにされることもあったそうです。
それでも「業界の景気が悪い時期だからこそ持つ」という考えで買い集めた結果、コロナ禍で買った三菱UFJフィナンシャル・グループの配当利回りは、約25%まで育っています。
この25%は「今の株価に対する利回り」ではなく、「買ったときの株価に対する利回り」です。
買った後に増配が進み、購入金額に対する配当の割合が大きくなったということです。
毎年お金を生んでくれる、いわゆる「金の卵を産むニワトリ」ですね。
今この瞬間に配当利回り25%の株はありませんし、あったとしてもリスクが極端に高いことの裏返しです。
今は4%前後を狙って買い、時間をかけて育てていくのがちょうどいい水準です。
- 暴落に備えて家計を黒字にし、買うためのお金を貯めておく
- 暴落は一瞬なので、みんなが怖がる中でサッと買えるよう準備しておく
- 関税や戦争などの不安があっても、我慢して持ち続ける
高い利回りは、こうした「痛みに耐え抜いたこと」への報酬というわけです。
景気は循環するため、業界が不調なときに仕込み、好調なときは放っておく。
これを繰り返すことで、腰の強いポートフォリオができていきます。
冬に麦わら帽子を買うと安いのと同じイメージです。
株価が伸びずにバカにされている銘柄の中に、未来の宝が眠っているかもしれません。
お金の基礎を固めたい人は、こちらの講義まとめも参考にしてみてください。
→ 【2026年 ⑦】「貯金が増える」両学長のお金の講義7選
まとめ:2026年8月の日本株の強弱と、学長の高配当株ポートフォリオ
- TOPIXは年初来でざっくり+20%。ただし市場・規模・業種ごとに強弱がある
- 市場別ではプライム市場(+20.5%)の圧勝。今の日本株は「優良企業が強い」
- 規模別では大型株(+21.3%)が勝っているが、中・小型株との差は大きくない
- 業種別ベスト5は非鉄金属・銀行業・海運業・サービス業・保険業
- ワースト3は輸送用機器・建設業・不動産業
- 強弱の背景には、AIブーム・利上げ・中東情勢・インフレ・円安とインバウンドがある
- 学長の2026年9月版ポートフォリオは36銘柄・18セクターに分散し、配当利回り4.22%。TOPIXよりリターンが高く、リスクが低い設計
- 具体的な銘柄はリベシティ(会員限定)の「高配当株マガジン」で毎月公開
- 高配当株投資の本質は逆張り。今は4%前後を狙い、時間をかけて育てる
▼動画で学ぶ
【2026年8月】学長が今月から高配当株投資を始めるなら?(コロナ禍で買った株利回り25%に?業種別ベスト5ワースト3)【リベ大公式切り抜き】


















