ゼロカンはおすすめ?オルカンとの違い5選と「コストゼロ」の勘違い

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こんにちは、こぱんです!

この記事では、両学長のライブ配信をもとに、話題の「ゼロカン」とオルカンの違い5選を紹介します。
ゼロカンはおすすめなのか、「コストゼロ」という言葉のどこに勘違いがあるのかが分かる内容です。

ゼロカンとは?こどもNISA向けに登場する信託報酬ゼロのオルカン

ゼロカンは信託報酬ゼロのオルカン版でおすすめできるが、こどもNISAは全員向けではないことを示した図

SBI証券で、こどもNISA向けに信託報酬ゼロの投資信託が登場するというニュースがありました。
通称「ゼロカン」。
こどもNISAは、2027年1月に開始予定の制度です。
オルカンの信託報酬ゼロバージョンのようなファンドとして話題になっています。

いま日本で最もメジャーなインデックスファンドといっても過言ではないのが、オルカンです。
正式名称は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」。
みんなが「オルカン」と呼んでいるのは、いわばお弁当の愛称のようなものですね。

結論から言うと、ゼロカンはおすすめできるファンドになりそうです。

基本的には良いもので、悪い商品ではありません。
ただし、こどもNISAという制度そのものを、すべての人に強くおすすめしているわけではない点は誤解しないでください。

あひるくん

あひるくん
ゼロカンって、オルカンの手数料がタダになったやつなの?
こぱん

こぱん
中身はほぼ同じだけど、違いもいくつかあるんだ。順番に見ていこう!

ゼロカンとオルカンの共通点は「連動する指数」

ゼロカンとオルカンが連動する全世界株指数の対象47カ国・地域とカバー範囲約85%を示す図

2つのファンドの違いを見る前に、同じところを確認しておきましょう。

共通しているのは、参照する指数です。
インデックスファンドを見る時に大事なのが、何の指数に連動しているのか。
日経平均株価に連動させるのか、S&P500に連動させるのか。
ここがインデックスファンドの心臓部分です。

ゼロカンもオルカンも、どちらも「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)」への連動を目指しています。
日経平均やS&P500と同じように、代表的な指数のひとつですね。

MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス
対象:先進国+新興国の47カ国・地域
カバー範囲:世界の投資可能な株式の約85%
→ 1本で世界中に投資したようなもの

だからこそ、「オルカンを買えば世界中を買ったようなもの」と言われるわけです。

心臓部分が同じということは、お弁当の中身が同じということ。
名前が違っても、同じから揚げ、同じ野菜が入っているなら、それは同じお弁当でしょう。

同じ工場で作った中身を、別々のコンビニがそれぞれのパッケージで売っている。
そんなイメージで大丈夫です。

名前は違っても中身はほぼ一緒。違いは小さなところに出ます。

ゼロカンとオルカンの違い5選

ゼロカンとオルカンの違い5項目の勝敗と、信託報酬ゼロでも隠れコストがかかることを示した図

先にまとめると、次のとおりです。

項目 ゼロカン オルカン 評価
①運営会社 SBIアセットマネジメント 三菱UFJアセットマネジメント 引き分け
②ファンド設定日 2026年11月17日(予定) 2018年10月31日 オルカンの勝ち
③購入できる口座 こどもNISAのみ 課税口座・NISA・こどもNISAどれでもOK オルカンの勝ち
④信託報酬 年率0.00% 年率0.05775%以内 ゼロカンの勝ち
⑤18歳以降 新規購入不可(保有分は通常のNISAに引き継がれ、信託報酬0.00%のまま継続保有可) 新規購入も継続保有も可 引き分け

順番に見ていきましょう。

出典:SBI証券「ゼロ革命」第4弾 こどもNISA専用『信託報酬0.00%』ファンド取扱い開始のお知らせ(2026年10月1日)

①運営会社:評価は引き分け

ゼロカンの運営会社はSBIアセットマネジメント、オルカンは三菱UFJアセットマネジメントです。
ここはどちらが良いということもなく、引き分けと評価しています。

実は、「オール・カントリー」のような名前がついたファンドは世の中にたくさんあります。
から揚げ弁当にもいろいろな種類があるのと同じですね。

その中でおすすめしているのは、三菱UFJアセットマネジメントのオルカンだけ。
ユーザーのことを第一に考えて、誠実に運用を続けてくれているからです。

中には、オルカンに似た名前をつけて高コストなファンドを作っている会社もあります。
売れているお弁当に似た名前をつけて、中身は粗悪、手数料はとても高い……というパターンです。

ごまかされないように注意しましょう。

その点、SBIアセットマネジメントも顧客中心主義に取り組んでいる、ちゃんとした会社。
ゼロカンも十分に検討できるファンドです。
SBIのファンドについては、こちらの記事でも解説しています。

→ 【楽天完敗か?】新ファンド「SBI・Vシリーズ」に乗り換えるべきかを解説!

②ファンド設定日:オルカンの勝ち

ゼロカンの設定日は2026年11月17日の予定、オルカンは2018年10月31日です。
ここはオルカンの勝ち。

設定日が大事なのは、基本的に歴の長いファンドのほうが信頼できるからです。
新入りのファンドは、本当にうまく運用できるかまだ分かりません。

良さそうに見えても、誕生してから1年ほどは様子を見て、実績が出そろうまで手を出さない。
これが新しいファンドに対するセオリーです。

③購入できる口座:オルカンの勝ち

ゼロカンが買えるのは、こどもNISAだけです。
一方のオルカンは、普通の課税口座でも、NISA口座でも、こどもNISAでも買えます。

何の条件もないほうがシンプルで分かりやすい。
そのため、ここもオルカンの勝ちとしています。

④信託報酬:ゼロカンの勝ち、ただし「コストゼロ」ではない

ゼロカンの信託報酬は年率0.00%。
オルカンは年率0.05775%以内です(ここは今後また変わる可能性もあります)。
ここはゼロカンの勝ちですね。

オルカンも十分すぎるほど低コストですが、やはり「ゼロ」のインパクトは大きいもの。

ただし、ここで注意してほしいことがあります。
ファンドの運営コストは、信託報酬だけではありません。

信託報酬以外にかかる「その他の費用・手数料」
  • 監査費用
  • 有価証券等の売買委託手数料
  • 外国での保管費用
  • 税金等

→ 金額は1年が過ぎてみないと分からない

こうした費用は「隠れコスト」と呼ばれることもあります。
ゼロカンはあくまで「信託報酬ゼロ」であって、「コストゼロ」ではありません。

隠れコストまで含めた時に、オルカンとどちらが低コストになるかはまだ分かりません。
特に設定されたばかりのファンドは、隠れコストがやや高くなりがちです。

運用の上手い下手に加えて、こうした隠れコストもある。
だからこそ「実績が分かるまで手を出さない」というのが、新しいファンドに対する一般的な姿勢になるわけです。

とはいえ、一般的には信託報酬がいちばん重いコスト。
さすがにここはゼロカンが勝つと見ています。

あひるくん

あひるくん
タダだと思ってたけど、ほかにも費用がかかることがあるんだね…

⑤18歳以降の扱い:評価は引き分け

ゼロカンは、子どもが18歳になると新規購入ができなくなります。
すでに持っている分は、通常のNISAに引き継がれ、信託報酬0.00%のまま継続保有できます。
オルカンは、18歳以降も新規購入・継続保有のどちらもできます。

18歳までに買ったゼロカンが、生涯にわたって信託報酬ゼロになるのはありがたいポイント。
この設計が維持されるなら、一生、信託報酬も税金もゼロにできることになります。

一方で、こうした条件があるのは面倒でもあります。
条件はなるべく少なく、自由度が高いほうがいい。
保有するファンドの種類が増えると、「どっちのファンドから売ろうかな」といった管理や判断の手間も増えますよね。

甲乙つけがたく、ここは引き分けとしました。

結論:ゼロカンはおすすめ?向いている人とオルカンで十分な人

ゼロカンとオルカンのどちらが向いているかを人のタイプ別に比べ、コスト差はわずかだと示した図

改めて、ゼロカンは良いファンドになりうると考えています。
次のような人には、十分おすすめできるでしょう。

ゼロカンが向いている人
  • こどもNISAを使う気満々の人
  • 信託報酬は低ければ低いほどいいと考える人
  • 保有ファンドが増えても、管理や判断の手間が気にならない人
  • 子どもにも、そうしたお金の教育ができる人

ただ、私はシンプルなのが好きなので、オルカンでいいと感じるところもあります。

金融の世界では、同じものに投資するならコストは低ければ低いほどいい。
これが大原則です。

1%と0.1%なら差は0.9%ですが、この差は将来的にとても大きくなります。

ところが、オルカン自体が本当に安く、ゼロではないもののほぼゼロに等しい水準。
0.05775%の差は、ほとんど誤差のようなものです。

ゼロカンとオルカンの信託報酬の差で何十年後にどれくらい差がつくかを検証していた人もいましたが、大した金額ではありませんでした。
もっとも、0歳から65歳までの65年間で考えれば、数百万円の差になる可能性もあるでしょう。

それでも、どちらにするか考えなければいけないこと自体もコストのひとつ。
自由度などいろいろなことを考えると、私ならオルカンでいいかな、というのが正直なところです。

最終的には、自分の性格などを踏まえて判断してください。

こうして低コストの良い商品が出てくるのは、ありがたいことですね。
楽天も、こどもNISA向けに信託報酬ゼロの投資信託を出すとしており、そちらにも期待したいところです。

賢い投資家になって、良いファンドにだけ投資していく。
そうすれば、ぼったくりの金融商品も世の中から減っていくでしょう。

まとめ

  • ゼロカンは、こどもNISA向けに登場する、オルカンの信託報酬ゼロ版のようなファンド
  • ゼロカンもオルカンも連動する指数(MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス)は同じで、中身はほぼ一緒
  • 違い5選の評価は、運営会社=引き分け、設定日=オルカン、購入できる口座=オルカン、信託報酬=ゼロカン、18歳以降=引き分け
  • 信託報酬がゼロでも、売買委託手数料や外国での保管費用などの隠れコストがあり、「コストゼロ」ではない
  • 新しいファンドは1年ほど様子を見て、実績が出そろうまで手を出さないのがセオリー
  • こどもNISAを使う気満々で、コストにこだわる人にはおすすめできる一方、シンプルさを重視するならオルカンでも十分
  • 最終的には、自分の性格を踏まえて判断する

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