「FP3級に受かったんですが、次はどんな勉強がおすすめですか?」
「簿記3級に受かったんですが、次はどんな勉強がおすすめですか?」
リベ大両学長は、「次は勉強ではなく実践。副業を始めましょう!」とよく言っていますが、今回の記事は違う角度から回答します。
その回答とは、「簿記が楽しかったのであれば、2級・1級までステップアップしてみよう!」というものです。
なぜなら、簿記は「皆さんのお財布にお金を呼ぶから」です。
- なぜ簿記の受験者数は、累計2,800万人にも及んでいるのか?
- なぜ簿記は、人気資格ランキングでいつも上位にいるのか?
- なぜ世界一の投資家と呼ばれるウォーレン・バフェット氏や起業家の堀江貴文氏は、簿記(会計)を学ぶことをおすすめしているのか?
それは、簿記が資本主義経済社会のインフラだからです。
人は、住居・水道・電気・ガスなどのインフラがなければ生きていけません。
同様に、資本主義経済社会では、簿記がなければ生きていけません。
世界に名だたるGoogle、Amazon、Appleといった超巨大企業も、裏では簿記の技術を使いながら会社経営をしています。
つまり、アメリカの超巨大企業から日本のラーメン屋さんに至るまで、世界中のビジネス現場で使われているのが簿記というワケです。
【おさらい】簿記を学ぶメリット
簿記2級・1級にステップアップするメリット
「簿記3級にはもう受かってるよ!」という人はもちろん、「まだ受験してないけど、簿記に興味がある!」という人にも役立つ内容になっています。
簿記を学ぶためにかかるコストは、せいぜい数千円~十万円程度です。
一方得られる金銭的メリットは、桁が1つ2つ変わってきます。
両学長も、簿記を学んでいなければ今の生活はなかったと言っています。
以下の図解を見てから記事を読み進めると理解しやすくなるので、参考にしてください。
▼図解:簿記3級 ここがすごい!
目次
解説動画:【初心者も必見】簿記3級の次に「簿記2級・1級」を学ぶ5つのメリット
このブログの内容は、以下の動画でも解説しています!
【おさらい】簿記を学ぶメリット
簿記2級・1級にステップアップするメリットを紹介する前に、まずは一般的な簿記を学ぶメリットをおさらいしておきましょう。
以下5つのメリットは、簿記3級レベルの知識でも、ある程度得ることができます。
- 経済ニュースの理解が深まる
- 仕事に役立つ
- 家計管理に役立つ
- 投資に役立つ
- 副業に役立つ
メリット①:経済ニュースの理解が深まる
毎日、経済に関する以下のようなニュースが飛び込んできます。
- 日本経済新聞「日清製粉Gの23年3月期、最終赤字185億円 豪事業減損」
- JIJI.COM「「資本金1億円」改正見送り 23年度、外形課税の基準―「減資で適用除外」対策は議論・与党検討」
- ダイヤモンド・オンライン「社長への高額報酬が株主代表訴訟に発展!正しい「株式報酬」の使い方を弁護士が指南」
おそらく99%の人が、イマイチ分からないと感じるはずです。
しかしこのようなニュースの中に、「お金になる情報」が隠されていることがあります。
大事な情報を見逃さず、きちんと理解するためには、簿記の知識が不可欠です。
以前、「企業の内部留保に課税しよう!」という話題がありました。
- 企業がお金を貯めこんでいるから、そこに課税すれば税収が増える。
- 課税されたくない企業が「設備投資」や「賃上げ」に踏み切り、景気が良くなるかもしれない。
上記の意見は一見正しいようにも見えますが、簿記を学んだ人であれば、この話には違和感を抱くかもしれません。
「企業には500兆円の内部留保がある!企業は現金を貯めこみ過ぎだ!課税せよ!」と言う政治家や、それに賛同して企業を批判している人も、簿記を学べば考えが変わるかもしれません。
簿記を学ぶと、経済ニュースの理解度はグッと深まります。
このような状態になれば、経済ニュースをもっと見るという流れが自然にできあがります。
そして上記で紹介したような不毛な議論に、時間を浪費するハメになるかもしれません。
このように、知識格差・経済格差は広がっていくワケです。
簿記の知識を身に付けることで、「分かる → もっと見る → もっと分かる」のスパイラルに入りましょう。
メリット②:仕事に役立つ
よく言われる通り、簿記はビジネスパーソンの必須知識です。
自分の属する部署やプロジェクトがどのような状況なのか分かる
→ 「自分の仕事は会社の利益につながっているのか?」
→ 「どうすれば利益を増やせるのか?」
このようなことが分かるビジネスパーソンと、分からないビジネスパーソンでは、当然差がつきます。
社長としても、分かってくれる人の方が給与を上げやすいでしょう。
管理職やプロジェクトマネージャーなら、会計的な目線は必須です。
自分の会社がどのような状況なのか分かる
→ 「この会社は好調なのか?ヤバいのか?」
→ 「会社は何を重視しているのか?どこにお金を使っているのか?」
→ 「倒産する可能性はどのくらいあるのか?」
簿記の知識があれば、財務諸表を見ることで上記のことが分かります。
転職先候補の会社がどのような状況なのか分かる
→ 転職先の財務状態が分からずに転職するのはハイリスク
転職先候補の財務諸表が手に入らないのであれば仕方ありませんが、財務諸表が公開されている企業であれば、事前チェックは必須。
簿記の知識があれば、「入社した途端に転職先が倒産した」という事態は、ある程度避けられる。
転職に限らず、学生の就職活動の場でもよく見られる光景があります。
簿記の知識ゼロのAさんは、ネームバリューを重視します。
Aさんの場合、有名ではあるものの財務状態が悪い会社に就職することもあるでしょう。
一方簿記の知識があるBさんは、実態を重視します。
Bさんの場合、それほど有名ではないものの、財務状態の良い会社にも就職できるでしょう。
もちろん、年収が増えやすいのも生活が安定しやすいのも、実はBさんの方です。
会社も、無い袖は振れません。
お金があるキャッシュリッチな企業に勤めると、当然年収が増えやすい傾向になります。
加えて、そのような企業は潰れにくい会社とも言えるでしょう。
簿記の知識があると、外見だけはピカピカの「泥舟」に乗り込むリスクを減らせます。
結局簿記の知識の有無で、働く場所・仕事のクオリティが上がり、結果として生涯で稼げる金額が何百万円と変わりうるワケです。
メリット③:家計管理に役立つ
簿記は仕事の場に限らず、家計管理の場でも活躍します。
皆さんは、自分の家の「損益計算書(P/L)」「貸借対照表(B/S)」を作ったことがありますか?
リベ大でもおすすめしている名著「金持ち父さん 貧乏父さん」でも頻繁に出てくる、下図のようなイメージです。
上図のように、損益計算書(P/L)や貸借対照表(B/S)は、世界中の「お金の名著」で必ずといっていいほど出てくる言葉です。
P/L・B/Sを作らずにお金を管理するというのは、目隠しをしてボクシングをするようなものでしょう。
自分の家計に当てはめ、数字を入れながらこのP/L・B/Sが作成できると、以下のようなメリットがあります。
家計の状態が分かる
→ 資産や負債の定義を知らない人が、自分の財産を把握できるワケがない。
マイホームなどの大きな買い物で失敗しなくなる
→ 簿記の知識を使わずに、「賃貸」が良いか「持ち家」が良いかを正しく分析するのは、ほぼ不可能。ここの前提条件が崩れているため、永遠の論争が起こる。
家計の弱点が見える
→ 家計を良くするために、何が必要か見える。
簿記は、家計を正しく把握するための超重要ツールです。
簿記が分かれば、より効果的に家計管理ができるようになります。
もちろん「簿記なんか知らなくても、上手に家計管理できてるよ!」という優秀な人もいるでしょう。
「もしあなたに簿記の知識があれば、さらに強い家計を作れます」
裸足でも速く走れる人に、高性能のランニングシューズを与えたら、もっと速く走れるようになります。
メリット④:投資に役立つ
簿記の知識は、投資の場面でも大きな役割を果たします。
なぜなら、投資先を選んだり、投資の成果を確認したり、投資の引き際を考えたりするのに使える知識だからです。
簿記は財務諸表を作るための技術なので、世界中のあらゆる株式会社は、簿記を使って「経営成績」「財務状態」を計算しているワケです。
つまり簿記が分かるということは、会社の状態が分かるということです。
具体的には、公表されている財務諸表などから、以下のような点が読み解けるようになります。
- この会社は、何によって、どのくらい儲けているのか?
- この会社は、突然倒産したりしないか?
- 今年の業績は良かったのか悪かったのか?そして、そうなった原因は?
上記が分かった上で行う投資と、分からずに行う投資では、差がついて当然です。
両学長も日米の高配当株投資の場面では、簿記の知識を使っています。
両学長に簿記の知識がなければ、今頃減配・含み損だらけで大粒の涙を流していたかもしれません。
株式投資に関して言えば「インデックス投資」という優れた投資手法があるので、必ずしも簿記が必須というワケではありません。
一方、不動産投資については、最低限の簿記の知識が必須です。
銀行からお金を借りる際は、財務諸表の提出が必ず必要になります。
自分で自分の財務諸表を説明できないようでは、お金を借りられるワケがありません。
以下のような点は、全て正しく理解する必要があります。
- 資産・負債の定義。
- どこからどこまでが「修繕費」で、どこからが「資本的支出」なのか。
- 「減価償却費」とは何か。
- 「経費になる税金」「経費にならない税金」は何か?
皆さんも、人から「お金を貸してほしい」と言われた時、その人が「毎月の収入・支出や、今の貯蓄額が分からない」状態であれば、お金は貸せないでしょう。
もちろん、お金は貸さないに越したことはありませんが、余計に貸せなくなるはずです。
これらを理解しないまま行う不動産投資は、全くおすすめできません。
ただでさえ、不動産の世界は「海千山千の猛者ぞろい」です。
何も分からない羊が紛れ込んでしまうと、オオカミにバクっと食べられてしまいます。
お金の世界では、「簿記の知識がない=目隠しされた状態」というワケです。
競争の厳しい不動産の世界で、目隠しをしながら戦うのはやめましょう。
メリット⑤:副業に役立つ
ここまで4つのメリットを解説する中で触れた通り、簿記はビジネスの状態を把握するための技術とも言えます。
よって、自分自身でビジネスを始める際も、とても役に立ちます。
「自分のビジネスの状態を把握できる人」「自分のビジネスの状態を把握できない人」どちらのビジネスがうまくいきそうかは、火を見るよりも明らかです。
簿記は以下のような点からも、副業の必須科目といっても過言ではありません。
経営に役立つ
→ 売上管理、経費管理、債権管理、あらゆる場面で役に立つ。よほど優れたビジネスモデルでない限り、どんぶり勘定では戦えない。
税金の申告にも役立つ
→ 自分で帳簿付けができ、知識を深めれば申告自体も可能。税理士さんに任せる場合でも、前提知識が共有できるので、コミュニケーションを取るのに役立つ。
加えて、良い税理士さんも見分けやすくなるでしょう。
- 簿記を学ぶ(目隠しを外す)
- 自分のスモールビジネス(副業)を持つ
- スモールビジネスを育てていく
この3ステップは、会社員が副業年収を500万円 → 1,000万円 → 1,500万円と増やしていく際の鉄板パターンです。
「私は簿記なんて知らないけど、副業でガッポリ稼いでるよ!」という人もたくさんいるでしょう。
このような人たちに言いたいことは、ただ1つです。
「もしあなたに簿記の知識があれば、さらに効果的に副業で資産形成できます」
裸足でも速く走れる人に、高性能のランニングシューズを与えたら、もっと速く走れるようになります。
世の中には、社長になってから会計を学ぶ人も少なくありません。
社長は実戦経験が豊富なためイメージしながら学べるので、会計知識の吸収も非常に早いです。
そして高めた経営力で、より一層稼いでいくことになります。
自分の会社の状況が分かれば、意外と経営に関する不安は消えるものです。
簿記2級・1級にステップアップするメリット
少し長くなりましたが、ここまでが簿記のおさらいです。
ここからは、より深く簿記を学ぶメリットについて解説します。
具体的には「簿記2級・1級」にステップアップするメリットをお伝えします。
- 「簿記のメリット5つ」がより深まる
- 就職・転職に役立つ
- 上級管理職を目指す足掛かりになる
- 上位資格の足掛かりになる
- 関連資格の足掛かりになる
メリット①:「簿記のメリット5つ」がより深まる
先ほど解説したメリットが、より深まります。
一覧にすると、下図のようになります。
簿記2級を学ぶと、工業簿記(製造業の原価計算)、予算管理、連結決算(企業グループの財務諸表作成)なども理解できるようになります。
企業会計に関わるニュースは、一通り理解できるようになるでしょう。
簿記2級まで学ぶと、企業会計の基本は一通り押さえたことになります。
経営陣、経理・財務部門、取引先、会社の顧問税理士・会計士などと話す場合も、「そんな基本的なことも分からないの?」と言われるケースはなくなるでしょう。
簿記2級・1級レベルだと、家計管理とのシナジーはほとんどありません。
個別株の投資をやるのであれば、より一層役立ちます。
上場企業の大半は、複数の財務諸表を合わせた「連結決算書」を作っています。
簿記2級以上の論点を学べば、分析の幅は相当広がるでしょう。
一方、2級以上の論点では、不動産投資に役立つものはあまりありません。
何かを作って売るような製造業を副業でする場合、簿記2級の知識は役立ちます。
例えばハンドメイド・お菓子などの製造販売です。
工業簿記を学ぶことで、原価管理のレベルが上がります。
メリット②:就職・転職に役立つ
「簿記って、地味な資格だよね」という印象を持つ人は、意外に多いかもしれません。
しかし、簿記2級以上となれば話は別です。
就職・転職の場面でのアピール力は、意外と侮れません。
例えば就職活動をする場合、若いうちに簿記1級を持っていれば、一流企業への就職パスポートになり得ます。
皆さんが知っている「あの会社」の、何百倍の選考にも勝ち残れる可能性が上がるワケです。
- コーポレートスタッフの仕事がしてみたい。営業部門への配属は避けたい。
- コミュニケーション力に自信がないので、エントリーシートを輝かせて面接の難易度を下げたい。
実際両学長の友人にも、簿記1級を武器に、大手企業の経理への就職を決めた人が何人もいるそうです。
どうしても営業が苦手で、対人の部門に行きたくないという人は、経理を学ぶという考え方もアリでしょう。
もちろん転職の場面でも、十分役に立ちます。
特に以下のような人は、大いに加点評価してもらえるはずです。
- 比較的若い
→ 目安としては、30代前半まで。 - これまでの職歴とシナジーがある
→「これまでの経験 + 簿記の知識」で貢献できるストーリーが見える。
上記のような人は、キャリアチェンジの際、簿記1級(2級)の資格を有効に活用できるでしょう。
逆に言えば、年齢がそれなりに高かったり、過去の職歴と簿記にシナジーがない場合、転職市場で評価されることはあまりありません。
「資格さえあればなんとかなる」というワケではないので、過度な期待は禁物です。
また「そんなに年収の良い仕事でなくても良い」という人の場合、簿記2級があれば以下のような選択肢も出てきます。
- 小規模企業の経理。
- 会計事務所への就職・アルバイト。
- フリーランスで、経理業務を受託して月10万円稼ぐ。
「自分でスモールビジネスを作るより、雇われ(パート)で月10万稼ぐ方がラク」という人の武器にもなるというワケです。
メリット③:上級管理職を目指す足掛かりになる
簿記は、企業内で経営者層を目指す際にも役立ちます。
MBAというのは、経営学の大学院修士課程を修了した証のことです。
MBAの必須科目は、経営を語る上での必須科目とも言われ、実際に企業内での出世のために「MBA取得」が必要になるケースもあります。
MBAのカリキュラム、慶應義塾大学大学院 経営管理研究科(KBS)の基礎科目(必修)は、以下のようになっています。
どこの大学院を見ても、MBA取得には、会計周りの学習が必須となっています。
ちなみにこれらの科目の内容は、「簿記そのもの」というよりは、「財務分析や経営管理」です。
要するに、簿記の基礎が分からないと、ちんぷんかんになりかねない応用の授業になります。
実際、経営大学院に通っている両学長の知人の話では、「簿記が分かっていないことでアカウンティング(企業会計・経理)についていけず、涙目になっている同級生は少なくない」とのことです。
経営学修士を目指す以上、簿記2級程度の知識は備えていて当然という扱いを受けるワケです。
有名な経営者の中にも、以下のように会計の重要性を説く人は多くいます。
稲盛和夫氏(京セラ・第二電電(現KDDI)の創業者)
→ 「会計が分からんで経営ができるか!」
渋沢栄一氏(約500もの企業に関わった資本主義の父)
→ 「数字算出の確固たる見通しと、裏付けのない事業は必ず失敗する」
企業によっては、昇進試験で会計の知識を問うところもあります。
会計が分からずに経営するというのは、羅針盤ナシで航海するようなものです。
会社の「上」に行こうとするのであれば、会計はまさに必修科目と言えます。
メリット④:上位資格の足掛かりになる
- 税理士
- 公認会計士
税理士・会計士という仕事に興味がある人にとって、日商簿記検定1級・2級は登竜門になります。
理由はシンプルで、以下のような試験範囲が、簿記1級の内容とかなりかぶっているからです。
- 税理士試験:5科目のうち2科目
→ 「簿記論」と「財務諸表論」 - 会計士試験:短答式4科目のうち2科目
→ 「財務会計論」と「管理会計論」
要するに、簿記1級に受からない人は、上記の試験にも受からないというワケです。
逆に簿記1級に受かる人は、税理士試験・会計士試験に受かるポテンシャルがあるワケです。
簿記1級に受かるレベルの人であれば、税理士・会計士試験は、それ専用の試験対策をするだけで、十分に合格レベルに到達するでしょう。
「税理士試験の会計科目より、簿記1級の方が難しい」と言う人もいるくらいです。
もちろん簿記1級が取れたからといって、税理士試験の5科目が全部受かるというワケではありません。
「絶対に税理士・会計士になる!」ということであれば、簿記2級の合格後に、各試験に移行するのもアリでしょう。
一方、少しずつ刻んで進みたいタイプの人にとって、「まずは簿記1級を取ってから」というのは、以下の点からも悪くない選択肢になります。
- 簿記1級まで取得するだけでも、十分に価値がある。
- 上位資格に挑戦する上で、良いステップになる。
ちなみに、会計士は「リーマンプラチナ資格」、税理士は「独立系プラチナ資格」というように、どちらもキラキラの使える資格です。
会計士は、いわばエリートサラリーマンです。
高給の監査法人で働くにせよ、高給の大手上場企業で働くにせよ、就職・転職先に困ることはあまりないでしょう。
会計士資格があれば、年収1,000万円程度は余裕で狙えるレンジです。
税理士は、就職・転職で困りにくいのはもちろんのこと、独立しても稼げます。
ある程度ウデのある税理士であれば、年収2,000万円~3,000万円も十分に狙えます。
営業力・経営力があれば、年収5,000万円・1億円も狙えるでしょう。
両学長の友人も、独立1年目で年収3,000万円を超えていたり、年収1億円を超えていたりする税理士は何人もいるそうです。
ちなみに両学長も「リベ大税理士法人」を作り、税理士業界に参入しています。
両学長の方針としては、仮にリベ大ユーザーの皆さんのためになるとしても、利益が出ずにジリ貧になるだけのビジネスには参入しません。
利益が出ない業界構造だと、リベ大を継続的に成長させ続けることができず、結局はリベ大ユーザーの皆さんに還元できなくなるからです。
要は、会計士・税理士は、頑張って合格するだけの価値ある資格というワケです。
簿記3級を学び、「簿記って面白い!自分向いてるかも!」と感じた人は、まずは簿記2級にチャレンジしてみるのもアリでしょう。
メリット⑤:関連資格の足掛かりになる
簿記を取得すると、上位資格の取得のみならず、隣接する関連資格の取得にも役立ちます。
試験科目のうち、「財務分析」「コーポレート・ファイナンス」で役立ちます。
簿記2級レベルに合格していれば、十分に戦えるレベルと言えるでしょう。
1級を取得していれば、余裕というレベルです。
簿記知識ゼロの状態から積み上げるのと比べると、かなりアドバンテージがあります。
試験科目のうち、「財務・会計」で役立ちます。
こちらも簿記2級レベルに合格していれば、十分に戦えます。
証券アナリストと同じく、1級を取得していれば問題なく受かるレベルでしょう。
ちなみに有名な個人投資家、井村俊哉氏も中小企業診断士を持っています。
彼は、徹底的にファンダメンタルズを調べ上げる投資家なので、中小企業診断士を取得する過程で身に着けた知識も、投資に役立っているのでしょう。
井村氏は、Twitterフォロワーからの「中小企業診断士、価値ありますか?」という質問に、次のように答えています。
https://twitter.com/imuvill/status/1591613471736889344
簿記の基本的なルール、会計用語は世界共通です。
簿記2級程度の知識を学んでおくと、国際資格を取得する際の足掛かりにもなります。
ちなみに若いうちにUSCPAを取得できると、外資系企業で結構稼げます。
ディズニーランドに行くと必ずミッキーマウスを目にするように、ビジネスの世界に行くと必ず会計用語を目にします。
簿記に詳しくなると、よりビジネスに興味が湧きます。
この流れでステップアップする人がたくさん出てくるのも、当然の話かもしれません。
資格の話が多くなりましたが、「リベ大が資格取得をとにかくすすめている!」という勘違いはしないでください。
リベ大が万人におすすめしているのは、お金の教養として簿記3級・FP3級を学ぶことです。
決して、資格を軸にキャリア・ビジネスを作ろう、ということではありません。
資格や学歴は、キャリアを形成する1つのパーツに過ぎません。
リベ大では、どちらかというと「資格や学歴にこだわりすぎず、さっさと稼ぎましょう」というスタンスをおすすめしています。
ちなみに学歴という意味では両学長も高卒ですが、簿記の資格は高校生のうちに取得していたそうです。
皆さんに「さっさと稼ぎましょう」とお伝えする一方で、次のような人がいるのも事実です。
- コツコツと勉強を続けて、少しずつステップアップする方が向いている。
- ドカンと稼ぎたいワケではなく、年収が100万円、150万円くらい上がればそれで十分。
今回お伝えした「簿記2級・1級を学ぶメリット」というのは、会計に興味を持った人のうち、このような志向を持つ人たちに向けた内容です。
- 若くて(20代~30代前半)、就職・転職活動に役立てたい人。
- 上級管理職(プロジェクトリーダーなども含む)を目指している人。
- 会計の仕事(経理職、財務職、税理士、会計士など)をしたい人。
- ファンドマネージャーや、ゴリゴリの個別株投資家になりたい人。
- 経営者としてレベルを上げたい人。
まとめ:簿記を学ぶメリットを理解し、ステップアップしていこう!
【おさらい】簿記を学ぶメリット
・メリット①:経済ニュースの理解が深まる
・メリット②:仕事に役立つ
・メリット③:家計管理に役立つ
・メリット④:株式投資・不動産投資に役立つ
・メリット⑤:副業に役立つ
簿記2級・1級にステップアップするメリット
・メリット①:「簿記のメリット5つ」がより深まる
・メリット②:就職・転職に役立つ
・メリット③:上級管理職を目指す足掛かりになる
・メリット④:上位資格(税理士や会計士)の足掛かりになる
・メリット⑤:関連資格(証券アナリストや中小企業診断士、USCPAなど)の足掛かりになる
簿記・会計を学べる書籍は、世の中にたくさん出ています。
両学長もいろいろな本を読んだそうですが、やはり「学問に王道なし」です。
簿記の知識は、薄い本1冊・1時間そこらの勉強で身に付くものではありません。
「簿記検定」は、簿記を学ぶのに非常に優れたカリキュラムです。
簿記の知識は一生モノと考えると、十分な経済的リターンが期待できます。
おすすめの学習法は「簿記スクールのカリキュラムに100%従うこと」です。
最近は、簿記2級・1級ともに論点が増え、難易度が高くなっています。
昔のように、「本屋でテキストと問題集を買い、独学で受かる」というほど、簡単な試験ではないのが現状です。
もちろん勉強が得意な人や、地頭の良い人は独学でも受かるでしょう。
ただし、スクール利用者の合格率は、受験者全体の合格率よりはるかに高くなっています。
合格率を高める、短時間で効率的に受かる、正しく理解するという意味でも、簿記スクールの利用にはコストに見合う十分な見返りがあります。
簿記のルールは特殊なので、馴染みがないと、とっつきにくく感じるでしょう。
カリキュラムに100%従うのが、一番簡単で早いというワケです。
「どのスクールを選んだら良いか分からない」という人は、リベ大で昔からおすすめしているクレアールを検討してみてください。
クレアール
クレアールの特徴は、以下のような圧倒的なコスパの良さです。
- 簿記3級講座:10,000円前後(最大手のスクールは、25,000円前後)
- 簿記2級講座:35,000円前後(最大手のスクールは、80,000円前後)
- 簿記1級講座:80,000円~90,000円(最大手のスクールは、180,000円前後)
さらに、教材のクオリティも十分です。
クレアール受講者の合格率は、受験者全体の合格率よりも高くなっています。
また、万が一合格できなかった場合でも、1年間の合格保証が付いています。
1年間追加で受講可能・質問などのサポート体制が利用できるサービスです。
通信講座としては、最もおすすめできる講座の1つになっています。
興味のある人は、無料の資料請求(試験・講座概要や、サンプル教材がもらえます)や、講座申し込みをしてください。
「簿記3級もまだ持ってないけど、なんか興味出た!」という人も、ぜひ資料請求して雰囲気を掴んでみてください。
ちなみに、簿記2級の合格率は20%~30%程度になっています。(勉強時間の目安:200時間~300時間)
一方簿記1級の平均合格率は10%程度です。(勉強時間の目安:数百~1,000時間)
簿記2級は、きちんと勉強すれば誰でも受かる報われやすい試験ですが、簿記1級は難易度が高く、それなりの覚悟が必要という点は知っておいてください。
自己投資は、上手にやれば最もリターンが大きくなる投資です。
会計を学ぶことは、プログラミングや語学などに並び、回収の算段がしやすい自己投資の1つと言って良いでしょう。
今回の記事を参考に、今後の戦略を考えてもらえたら嬉しいです。
以上、こぱんでした!
▼今回の記事に興味を持ってくれた人に読んでほしい記事はこちら!
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