こんにちは、こぱんです!
コロナウイルス感染症の拡大防止として、急激に広がりを見せているテレワーク。
一方で、突然テレワークが導入され、制度、ツール、環境も整わず不都合を感じている人もいます。
そんな中、特に不安を感じていることの1つが業績評価と言われています。
不況となり給料カットやリストラが始まると、業績評価は死活問題に繋がりますからね。
今は仕事ぶりをチェックするためのITツールがいくつもあります。
それこそ囚人監視と思えるほど、よくできているITツールも多いですね。
そこで今回は、仕事ぶりを監視するITツールについて、以下3つのことを解説していきます。
- テレワークの仕事ぶりを監視する3つのITツール
- テレワークにおける2つの業績評価パターン
- 自分がどちらの業績評価パターンを望むのかが重要
またテレワークの導入は、みなさんにとっても色々なことを考える良いキッカケにもなります。例えば、
- どんな最新技術が生まれているのか?
- 会社は何を評価しようとしているのか?
- 自分は何を評価されたいのか?
目次
解説動画:テレワークを支える「社員監視システム」について解説
このブログの内容は下記の動画でも解説しています!
テレワークの仕事ぶりを監視する3つのITツール
コロナウイルス感染症拡大によって、テレワークの導入を急ぐ会社が多くあります。
そんな会社からの問い合わせが殺到しているものが、社員の仕事ぶりを監視できるITツールです。
今回はその中から以下の3つのITツールを紹介します。
- PC操作の全てを記録するMeeCap(ミーキャップ)
- 位置情報を記録するcyzen(サイゼン)
- ランダムにPC画面を撮影するF-Chair+(エフチェアプラス)
ITツール①:PC操作の全てを記録するMeeCap
MeeCap(ミーキャップ)は業務を可視化、分析するITツールで、実行したPC操作を記録・分析することができます。
全てのキーボードやマウスの操作が、記録・分析の対象にされます。
- いつ、どの時間、何回、Backキーや半角/全角キーを押したか?
- 作業中の画面はどんな様子だったのか?
キーボード操作が遅い人、仕事の途中で手抜きをする人を簡単に発見できますね。
さらに、MeeCapの恐ろしいところは、管理者の目だけでなく、機械にチェックされるということです。
実はMeeCapでは、定期的に以下のような自動分析レポートが作成されます。
- 勤務時間中のPCの使用時間割合は79.1%
- Chrome、Slackなどのソフトウェア利用割合が88.1%
- やってる時間が長い仕事は〇〇と〇〇
例えば、社員が100人の会社にMeeCapを導入すれば、以下のような人達はすぐに発見できてしまいます。
- 標準から外れた異常な動きをしている人
- 生産性の低い下位20%の人たち
上司も「ちゃんと仕事をしているのか?」と強気で迫ってくるかもしれません。
詰め寄られた部下の方は言い訳することもできない、ある意味で凄いITツールです。
そもそも、MeeCapはテレワークのためというよりも、業務改善を目的としたITツールです。
成果を出している人の仕事ぶりを記憶・分析することで、以下の業務に活かしていく。
- 生産性向上
- 内部統制
- ノウハウ引継ぎ
それが今では、監視ITツールとして人気がでてきたらしいです。
そして、MeeCapのようなPC操作を記録・分析するITツールに対して、社員の受け止め方は様々です。
自分の成果をデジタルで証明できる
監視されているようで怖い
ITツール②:位置情報を記録するcyzen
cyzen(サイゼン)は行動情報を記録できるITツールです。
スマホにセットすると位置情報が記録される、営業向けの支援ツールですね。
いつどこに営業に行ったのか?など余分な報告の手間を減らすことができます。
一方で、常に自分の居場所を会社に把握されていることに、抵抗を感じる人もいるでしょう。
2009年から2014年にかけて放送されたアメリカのテレビドラマ。
警察に捕まった天才詐欺師が、刑期の短縮と引き換えにFBIの知能犯罪捜査に協力するというストーリー。
FBIは、この天才詐欺師が逃げ出さないよう、彼の足にカギのついた行動監視ツール(GPS)をつける。
ITツール③:ランダムにPC画面を撮影するF-Chair+
F-Chair+(エフチェアプラス)は勤務状況を管理するITツールで、PC画面をランダムなタイミングで自動撮影します。
画像を例に挙げると、9時12分に着席ボタンを押して、11時54分に退席ボタンを押す。
この着席~退席までの間、PC画面がランダムに撮影されます。
撮影されたPC画面の内容で、ちゃんと仕事しているのか?が一目瞭然というわけですね。
ちなみに、着席ボタンを押しても、勝手に離席してベッドで寝ることもできますよね?
とあるツールを使うと、着席時間中のランダムなタイミングで、PCのカメラを使って顔を撮影されます。
着席ボタンを押しているのに顔が撮影できなければ、嘘の申告とバレてしまうわけですね。
これなら、PCに仕事の画面を表示させて、放置してもダメとなります。
- PC操作の全てを記録するMeeCap
- 位置情報を記録するcyzen
- ランダムにPC画面を撮影するF-Chair+
さて、社員の仕事ぶりを監視できる3つのITツールを紹介しました。
これらのITツールによる監視をどう感じるかは人それぞれです。
緊張感が続くので良い
見張られているようで落ち着かない
ITツールを使えば、テレワークでも社員の仕事ぶりを監視して評価することは十分に可能です。
今後も多くの会社で、こういったITツールが導入されていくでしょう。
ただ、ここで一度立ち止まって考えてほしいことが1つあります。
それは、テレワークで評価されることは「仕事ぶり」で良いのか?という疑問です。
テレワークにおける2つの業績評価パターン
テレワークにおける業績評価には、以下の2つのパターンがあります。
- 成果物で評価する
- 仕事ぶりで評価する
パターン①:成果物で評価する
成果物で評価する場合、文字通り「どんな成果物を出したか?」ということに着目して評価します。
- 勤務時間中どこにいたか
- PCで何を見ていたか
- 効率的に作業していたか
上記のような、実際の仕事ぶりは評価に一切関係なくなります。
どれだけ頑張っても、成果物が悪いと低評価
休憩ばかりでも、成果物が優秀なら高評価
パターン②:仕事ぶりで評価する
仕事ぶりで評価する場合、先に紹介したITツールで取得した以下の情報に着目して評価します。
- PCの画面撮影
- キーボートの操作履歴
- スマホの位置情報
「どんな成果物を出したか?」よりも、「どんな行動をとったか?」が評価の対象です。
テレワークにおける2つの業績評価パターンですが、優劣を決めることが大切なのではありません。
- 成果物で評価する会社
- 仕事ぶりで評価する会社
事実として、世の中の会社には両方の会社が存在しているということです。
自分がどちらの業績評価パターンを望むのかが重要
自分が勤めている会社の業務評価パターンは、上司の言動や導入ツールを見れば予想しやすいです。
そして、会社の業績評価パターンが分かったら、以下の2つについて考えることが重要です。
- 自分は「成果物」と「仕事ぶり」のどちらで評価されたいのか?
- 自分が勤めている会社の業績評価パターンは、自分の希望と同じなのか?
会社と自分の希望が同じなら特に問題はありません。
ですが、もし違うなら不満が限界に達する前に、自分のキャリアについて考え直すべきです。
- 転職を検討する
- 会社を変えられるところまで出世する
- 副業としての個人事業で、純粋な成果物評価の世界を味わう
そして、「仕事ぶり」で評価する会社でもう1つ気をつけたいのが、ITツールを使う上司達です。
人は監視の道具を与えられると、自分が権力者になったと勘違いして、横暴な態度を取り始める人もいます。
監視するITツールの進歩によって、「ヤバイ上司度」にも磨きがかかる人もいるでしょう。
ヤバイ上司については、過去の動画や関連記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
解説動画
ちなみに、監視する人がどんどん横暴になるということがよく分かるのが「es」という映画です。
20名の被験者を無作為に「看守役」と「囚人役」に分けて模擬刑務所で生活させたらどうなるか?という実験の映画です。
看守役がどんどん横暴になって、エスカレートしていきます。
上司と部下、看守と囚人だと立場は全然違いますが、行動心理学的には「参考になる部分」もあります。
まとめ:大事なことは会社と価値観を共有できているかどうか
コロナウイルス感染症拡大によって、急拡大するテレワーク。
慣れないテレワークの中、特に不安を感じる業績評価には2つのパターンがあります。
- 成果物で評価する
- 仕事ぶりで評価する
そして、社員の仕事ぶりを監視するためのITツールがどんどん登場しています。例えば、
- PC操作の全てを記録する、MeeCap
- 位置情報を記録するcyzen
- ランダムにPC画面を撮影するF-Chair+
問い合わせが殺到しているこれらのITツールに対して、どう感じるのか?
それは、人それぞれです。
仕事ぶりが正しく評価されて便利
見張られてるみたいで気持ち悪い
その上で考えるべきことは、会社と価値観を共有できているかどうかです。
- 自分は「成果物」と「仕事ぶり」のどちらで評価されたいのか?
- 自分が勤めている会社の業績評価パターンは、自分の希望と同じなのか?
価値観が同じなら、自分がしっかりと頑張れば報われる可能性が高いです。
一方で、価値観が合わないなら、この先の自分のキャリアを考え直すべきです。
コロナウイルス感染症の影響で、社会には様々な変化が起きています。
こういう時は、自分の価値観を見つめ直す、周りとの価値観のすり合わせる、やり直す良い機会です。
関連動画
目の前の不安や不満に目を奪われるのではなく、少し引いた視点、少し広い目線を持つ。
そうすることで、未来につながる行動を選び取って欲しいですね。
以上、こぱんでした!
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