
こんにちは、こぱんです!
この記事では、両学長のライブ配信をもとに、金利が上がって儲かる業種5選と、その本命である銀行業が儲かる仕組みを紹介します。
銀行の稼ぎ方と、預金金利が上がっても銀行が苦しくならない理由、注意しておきたい点が分かります。
https://www.youtube.com/watch?v=kCxW_AYRFiQ
目次
日本に「金利のある世界」が戻ってきた
日本でゼロ金利政策が始まったのは1999年のことです。
それからざっくり30年弱、日本ではほぼ金利のない世界が続いてきました。
40代以上の人なら、金利があった頃の世の中をなんとなく覚えているかもしれません。
一方で、30代くらいまでの人は金利のある世界で暮らした経験がありません。
そのため、金利が上がると世の中がどう変わるのかを知らない人も多いのではないか、と両学長は言っています。
そんな日本に、再び金利のある世界が戻ってきました。
両学長は、金利が上がって儲かる業種と、金利が上がって苦しくなる業種を、何回かに分けて解説しています。
両学長によると、経済の一般常識として知っておくと、転職・副業・投資判断に役立ちます。
金利が上がって儲かる業種5選
両学長が挙げた、金利が上がって儲かる業種は次の5つです。
- 銀行業
- 保険業
- 証券業
- 商社(大手総合商社)
- 無借金のキャッシュリッチ企業
この記事では、1つ目の銀行業を取り上げます。
両学長によると、銀行業は金利が上がって大きく儲かる業種の「本命」です。
銀行はどうやって稼いでいる?ビジネスモデルは「利ざや」
そもそも、銀行はどうやって稼いでいるのでしょうか。
知っているようで、意外と説明できない人も多いテーマです。
銀行のビジネスモデルは、大きく分けると次の流れになっています。
| 流れ | やっていること |
|---|---|
| 預金 | 個人や企業からお金を預かる |
| 融資 | 預かったお金を他の誰かに貸して利息を取る |
| 投資 | 余っているお金を市場で運用して利益を得る |
| 還元 | 儲けたお金の一部を、預金してくれた人に利息として払う |
銀行からすると、預金者は銀行にお金を貸してくれている立場です。
だから、儲けたお金の一部を金利として預金者に還元しているわけですね。
両学長は、これを「人のふんどしで相撲を取る」ビジネスだと表現しています。
たとえば、金利1%といった低い金利で人からお金を預かります。
そのお金を、3%で他の誰かに貸したり、5%で資産運用したりします。
このように、低い金利で集めたお金を高い金利で運用して差額を得ることを「利ざやを抜く」と言います。
両学長によると、これが金融業の本質です。
預金金利が上がっても銀行が苦しくならない2つの理由
ここで、よく出てくる疑問があります。
「預金金利が上がっているのだから、預金者に払う金利が増えて、銀行は苦しくなるのでは?」というものです。
実際に、預金金利は少しずつ上がってきています。
それでも、両学長によると銀行は苦しくなりません。
理由は大きく2つあります。
理由1:預金金利はゆっくり、貸出金利はすぐに上げられる
預金金利は、銀行にとってお金の「仕入れコスト」です。
普通預金の金利などがこれにあたります。
一方で、貸出金利はお金の「販売価格」にあたります。
一般に銀行は、預金金利をゆっくりしたペースで少しずつ上げ、貸出金利はタイムリーにしっかり上げることができます。
つまり、預金者には「そろそろ預金金利を上げようかな、ただし少しだけ」という対応ができます。
そして融資先には「金利はすぐに、しっかり上げます」という姿勢を取れるわけです。
両学長によると、こうした対応ができるのは、銀行が自分に不利にならない契約書をきちんと作っているからです。
理由2:利息を払わなくていい「当座預金」がたくさんある
銀行には、利息を払わなくていい預金もたくさんあります。
その代表例が、企業が使っている当座預金です。
ペイオフという言葉を聞いたことがある人も多いと思います。
銀行が万が一倒産したときに、預金者1人あたり元本1,000万円とその利息が保護される仕組みです。
銀行の倒産が怖いので、1つの銀行に1,000万円以上は預けたくないという人もいますよね。
ここで、自分がファーストリテイリング(ユニクロ)の経営者になったと想像してみてください。
両学長によると、ユニクロは1兆円近い現預金を持っています。
もし預けている銀行が破綻して、1兆円の現預金が消えてしまったら、とても耐えられません。
かといって、1,000万円ずつ小分けにして預金しようとすれば、銀行がいくつあっても足りません。
そのため大企業は、利息はもらえても1,000万円までしか保護されない普通預金を使っていません。
使っているのは、利息は1円ももらえないけれど、何かあっても全額保護される預金口座です。
それが当座預金です。
銀行にとって、当座預金のような金利を払わなくていいお金は、仕入れコストがゼロです。
仕入れコストがゼロのまま貸出金利だけを上げられるので、金利上昇局面では利益だけが一方的に増えていきます。
飲食店でもどんな商売でも、仕入れコストがゼロのまま単価だけ上がったら、これほど儲かることはありません。
両学長によると、それが金融業では起こるわけです。
だから「金利が上がったら預金者に払う金利が増えて大変」ということにはならない、と両学長は言っています。
三菱UFJの資料に見る利上げの効果
実際に三菱UFJフィナンシャル・グループの資料を見ると、利上げの効果が書かれています。
両学長が紹介した内容は次の通りです。
- 金利上昇0.25%あたり、1,800億円の儲けになる
- 2024年3月のマイナス金利解除以後、利上げのたびに収益が積み上がっている
- 利上げのおかげで、年5,250億円儲けが増えている
両学長は、金利上昇は銀行にとってまさに「神風」だと言っています。
両学長によると、ゼロ金利解除以後、三菱UFJの株価は約2.5倍になりました。
金利が上がれば銀行が儲かるという見方から株価が上がり、実際に儲かってもいます。
銀行が儲かり、従業員は年収アップ、株主も儲かっているという状況です。
注意点:利上げで儲かるのは健全な経営をしている銀行だけ
最後に、債券に関する補足です。
金利と債券価格はシーソーの関係にあります。
- 金利が下がれば、債券価格は上がる
- 金利が上がれば、債券価格は下がる
銀行は預かったお金を融資するだけでなく、債券を買うなどして運用もしています。
そのため金利が上がると、銀行がこれまでに買った債券の価格が大きく下がってしまいます。
リスクをしっかりコントロールしている金融機関であれば大丈夫です。
しかし、無理な運用をしている金融機関は、金利が上がれば上がるほど保有する債券の価格が下がり、経営上大きなダメージを受けるリスクがあります。
つまり、利上げで恩恵を受けられるのは、健全な経営をしている銀行だけです。
銀行ならどこでも大丈夫というわけではない点は、誤解しないようにしておきたいですね。
なお、両学長によると、オルカンの中には日本の大手銀行株も含まれています。
オルカンに投資している人は、大手銀行の株主でもあるということです。
これからも株価が上がって資産を増やすことに貢献してくれるといいですね、と両学長は話していました。
金利が上がると預金や国債などにどんな影響があるのかは、こちらの記事でも紹介しています。
→ 政策金利が上がると何が起きる?預金・国債・不動産への影響3つ
まとめ
- 日本では1999年からざっくり30年弱、ほぼ金利のない世界が続いていたが、金利のある世界が戻ってきた
- 金利が上がって儲かる業種は、銀行業・保険業・証券業・商社(大手総合商社)・無借金のキャッシュリッチ企業の5つ
- 銀行は、低い金利で預かったお金を高い金利で貸したり運用したりして「利ざや」を得ている
- 預金金利はゆっくり少しずつ上げ、貸出金利はすぐにしっかり上げられるので、金利が上がっても銀行は苦しくならない
- 企業が使う当座預金は利息を払わなくていいので、仕入れコストゼロのまま貸出金利だけを上げられる
- 三菱UFJの資料では、金利上昇0.25%あたり1,800億円、利上げのおかげで年5,250億円儲けが増えている
- 金利が上がると保有する債券の価格が下がるので、利上げで恩恵を受けられるのは健全な経営をしている銀行だけ


















