
こんにちは、こぱんです!
オルカンの「高配当版」として話題の「オルカン高配当」。
この記事では、普通のオルカンとの違いと、オルカン高配当をおすすめできる人の条件を解説します。
目次
【結論:学長は買わない】オルカン高配当ってどうなの?
9月1日のお金のニュースです。
「新登場「オルカン高配当」 普通のオルカンとの違いと両方持つ意味」
出典:財経新聞
三菱UFJアセットマネジメントが、2026年9月30日から「オルカン高配当」の運用を始めます。
簡単に言うと、「全世界の高配当株に投資するファンド」です。
結論、学長は買わないそうです。
理由は、「オルカン高配当をおすすめできる人」の条件を、学長自身が満たさないからです。
- (1)オルカン高配当、どんなファンド?
- (2)オルカン高配当をおすすめできる人
(1)オルカン高配当はどんなファンド?オルカンとの違い
ファンドはお弁当パックのようなもので、大事なのは名前より中身です。
オルカン高配当の中身は、オルカンと比べるとよく分かります。
| 項目 | オルカン | オルカン高配当 |
|---|---|---|
| ①指数 | MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス | MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス 高配当利回りインデックス |
| ②銘柄数 | 2460 | 713 |
| ③配当利回り(指数上) | 1.59% | 3.27% |
| ④分配金 | 無分配 | 配当払出型・資産成長型から選べる |
| ⑤上位銘柄 | IT企業 | 石油・ヘルスケアなどの成熟企業 |
| ⑥過去10年のトータルリターン(年利) | 13.12% | 10.31% |
①指数・②銘柄数:2460銘柄から713銘柄に厳選
オルカンの指数は「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」です。
- 先進国23ヵ国、新興国24ヵ国の、計47の国/地域をカバー
- 世界の株式市場時価総額の85%をカバー
この指数に投資しておけば、「世界中に投資している」と言っても過言ではありません。
一方、オルカン高配当の指数は「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス 高配当利回りインデックス」です。
違いは「高配当利回りインデックス」という言葉があるかないかです。
注目したいのは銘柄数で、オルカンは2460、オルカン高配当は713です。
オルカン高配当は、オルカンの投資対象2460銘柄のうち、「高い配当」「配当の成長性」「財務の健全性」などを基準に銘柄を厳選した指数です。
「713銘柄しかない」と言っても、それはオルカンと比べたらの話で、十分に分散できています。
③配当利回り・④分配金:受け取り方は2パターン
厳選の結果、配当利回りはオルカンが1.59%、オルカン高配当が3.27%になりました。
ちゃんと高配当になっていますね。
ただし、これは「指数上の配当利回り」で、ファンドから得られる実際の配当利回りとはズレが生じます。
あくまで参考の数値です。
オルカンは、そもそも無分配です。
年1.59%相当の配当金はファンド内で再投資され、分配金を受け取る代わりにファンドの残高を膨らませていく投資になります。
一方、オルカン高配当は2パターン選べます。
- 配当払出型:分配金を受け取れる
- 資産成長型:分配金を出さず、ファンド内で再投資
年3.27%相当の分配金を受け取りたい人は、「配当払出型」を選ぶことになります。
⑤上位銘柄・⑥過去リターン:オルカンの上位互換ではない
上位5銘柄を比べてみます。
- オルカン:アップル、エヌビディア、マイクロソフト、アマゾン、アルファベット(グーグル)など、すべてIT系
- オルカン高配当:エクソンモービル(石油)、ジョンソン・エンド・ジョンソン(ヘルスケア)、アッヴィ(ヘルスケア)、ユナイテッドヘルス(ヘルスケア)、シェブロン(石油)で、IT企業はなし
オルカンは「強い若手がたくさんいる」、オルカン高配当は歴史ある成熟企業ばかりで「おじいちゃんが多い」というイメージです。
上位10銘柄で見ても、被っている銘柄はありません。
その結果、過去10年のトータルリターン(年利)は、オルカンが13.12%、オルカン高配当が10.31%でした。
この10年はハイテク株がとても強かったため、配当と値上がり益を合わせたトータルリターンはオルカンの勝ちです。
銘柄を厳選しても、配当利回りが高くても、オルカン高配当の方が成績が良いとは限らないということですね。
ちなみに、過去30年ちょっとで見ると、オルカンが約9%、オルカン高配当が約10%で、オルカン高配当が逆転します。
- 不景気のとき:オルカン高配当が強かった
- 好景気のとき:オルカンが強かった
- 全期間トータル:オルカン高配当の方が年利1%ほど強かった
(2)オルカン高配当をおすすめできる人
冒頭の比較表で、オルカン高配当がどんなファンドかイメージできたと思います。
これを前提に、おすすめできる人を見ていきます。
オルカン高配当をおすすめできる人の4つの条件
結論、次の条件をすべて満たす人です。
条件①:すでにS&P500やオルカンなどの「王道インデックスファンド」を持っている
資産形成の主力は、やはり時価総額加重型の王道インデックスファンドです。
投資資産の50%以上は、こちらにしておきたいところです。
条件②:王道インデックスファンドを自ら売却することに心理的な抵抗がある
自分で売却額・売却時期を決めることに負担を感じる人です。
節約志向が強すぎて、うっかり死ぬときに資産が最大になりそうな「インデックス売れない症候群」の人も当てはまります。
こういう人は、強制的にでも配当金を受け取った方がいいです。
そうしないと、お金を使わないからです。
→ 【最後はどうする?】つみたて投資で増えたお金の取り崩し方を解説します!
条件③:王道インデックスファンドに「弱点」も感じている
王道インデックスファンドは、時価総額の大きな企業をたくさん買い、小さな企業はちょっとだけ買うファンドです。
そのため、アップルやアマゾンなどの勝ち組IT企業に過度に集中するなど、投資比率が極端に偏ることがあります。
もし今のAIブームがバブルだったら、弾けたときにハイテク企業の株価暴落に巻き込まれて資産が吹っ飛ぶことになります。
この被害を軽減するために、高配当株のような「割安に放置された成熟企業の株(バリュー株)」の比率を高めておくのは悪くありません。
条件④:日米の高配当株投資をやっていない
オルカン高配当の中身は、実は日本株と米国株で50%超です。
日米の高配当株にさらにオルカン高配当を足すと、日米の高配当に偏りすぎてバランスが悪くなります。
→ 【2026年8月】日本株の業種別ベスト5・ワースト3|学長が今月から高配当株ポートフォリオを作るとしたら
これらの条件を満たす人には、オルカン高配当は「選択肢の1つ」になりうるそうです。
信託報酬も年率0.165%と、まずまず低コストです。
一方、条件を満たさない人は買わなくていい、というのが学長の考えです。
分配金を出すファンドは、出さないファンドと比べて税金が高くつくからです。
あえてこのデメリットを引き受ける理由はありません。
学長は引き続き、オルカン+現金のシンプルなポートフォリオをすすめています。
オルカンは、必要なときに必要な額だけ売ればOKです。
まとめ:オルカン高配当は条件を満たす人の「選択肢の1つ」
今回は、オルカン高配当について解説しました。
- オルカンから高配当・配当の成長性・財務の健全性などで713銘柄を厳選した指数に連動
- 指数上の配当利回りは3.27%で、配当払出型と資産成長型を選べる
- 上位銘柄は成熟企業で、過去10年はオルカン、過去30年ちょっとではオルカン高配当が優勢
- おすすめできるのは4つの条件をすべて満たす人
話題のファンドですが、学長としては今のところ「ぜひ買って」という感じではないそうです。
今後の運用額や成績は、引き続きウォッチしていくとのことです。
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