
こんにちは、こぱんです!
この記事では、両学長のライブ配信をもとに、「日本の投資信託でインデックス型がアクティブ型を逆転した」というニュースを紹介します。
インデックス型とアクティブ型の違い、逆転した理由、今後の注意点が分かる内容です。
目次
日本の投資信託でインデックス型がアクティブ型を逆転

2026年9月16日、日本経済新聞に「投信、指数連動型が過半に 低コストが投資家の支持集める」という記事が出ました。
株式に投資する日本の投資信託で、インデックス型がアクティブ型を上回ったというニュースです。
投資信託(ファンド)は、いろいろな投資先を詰め合わせた「お弁当の詰め合わせパック」のようなものです。
2006年から2026年9月までの、インデックス型とアクティブ型の純資産総額の推移を見ると、これまではずっとアクティブ型が上にいました。
それが、ついにインデックス型が逆転したんです。
「インデックスファンドの方に、みんなのお金がたくさん集まっている」というイメージで捉えるとよいでしょう。
特に2020年のコロナ禍のころからの追い上げがすごいんです。
多くの人が買っているオルカンやS&P500のファンドも、すべてインデックス型です。
時代の変化を感じさせる、重要なニュースです。
この記事では、次の3点を解説します。
- インデックス型とアクティブ型ってなに?
- なんでインデックス型が逆転したの?
- 今後の注意点は?
インデックスファンドとアクティブファンドの違い

ファンドは、大きく次の2種類に分かれます。
| 種類 | 目指すもの |
|---|---|
| インデックス型 | 日経平均株価やS&P500などの指数(インデックス)に連動する成績を目指す。オルカンもこちら |
| アクティブ型 | プロが運用して、指数(インデックス)を上回る成績を目指す |
こう聞くと、投資の初心者ほど「指数を上回る成績を目指す方が良いに決まってる」「アクティブに(積極的に)いこう」と考えがちです。
テレビで見るような、立派なスーツを着た賢そうなプロが運用してくれるなら、手数料を払ってもそちらの方が良さそうに見えますよね。
ところが、ここが大きな落とし穴です。
リベ大でもこれまで何度もお伝えしてきたとおり、アクティブ型はインデックス型にほとんど勝てません。
しかも、年数が長くなればなるほど勝てなくなります。
アクティブ型は、あくまで指数を上回る成績を「目指す」ファンドです。
「勝てる」とは言っていないんですね。
リベ大では普段「苦手なことはプロに頼る」とお伝えしていますが、ファンド選びではプロが運用してくれる方を選ぶと、ほぼほぼ外れになってしまいます。
インデックス型が逆転した理由は「プロなら勝てる」神話の崩壊

なぜインデックス型が逆転したのでしょうか。
それは、「プロに頼めば必ず勝てる」という神話が崩れてきたからです。
「俺たちに任せとけ。インデックスより良い成績を出してやるぜ!」というプロの言葉が嘘だと、バレてきてしまったんですね。
立場が逆転したのは、「インデックスの方がお金が増えやすかったから」に他なりません。
アクティブファンドの多くがインデックスに負けている
過去10数年のアクティブファンドの成績は、次のとおりです(出典:S&P Global)。
| 地域 | 比べた指数 | 指数に負けたアクティブファンド |
|---|---|---|
| 米国 | S&P500 | 約90% |
| 欧州 | S&P Europe350(欧州株のインデックス) | 約97% |
| 日本 | S&P Japan500(日本株のインデックス) | 約76% |
アクティブファンドは、インデックスにボロ負けしています。
カナダ、中東、オーストラリアなど、どの地域で見てもアクティブが負けまくっているのは変わりません。
これは、インデックス投資家のバイブルになっている本にも、長らく書かれてきたことです。
アクティブ型が弱い理由は「高コスト」
アクティブ型がこんなに弱い理由は、コストが高いからです。
- インデックス型:プロに支払う報酬が年間約0.1〜0.5%
- アクティブ型:プロに支払う報酬が年間約1〜3%
インデックス型でも、0.5%なら高いくらいです。
銀行などで「手数料は年間3%です」と言われて、消費税に比べたら安いと受け取ってしまうのは危険です。
金融の世界で、年3%がコストとして毎年削られていくのは、とても大きなことです。
この重さが分かるかどうかが、投資初心者を抜け出せるかどうかの分かれ目です。
この高コスト体質が、アクティブファンドの成績を「地に落としている」んですね。
インデックスに勝つアクティブファンドもあるが、確率は約10%
公平を期すために補足すると、高い報酬に見合うアクティブファンドや、インデックスファンドに勝つアクティブファンドが存在するのは事実です。
中には、非常に優れた成績を出しているファンドもあります。
ただ、自分の買ったアクティブファンドがそういう「良いアクティブファンド」である確率は10%ぐらいです。
お金を払ってクジを引いても、当たりを引けるのは10回に1回。
大切なお金を使って、わざわざ外れクジの多いギャンブルをしなくてもいいんです。
金融の世界では「高いお金を払えば良い結果」にならない
普通は、プロに高いお金を払えば、その分だけ良いサービスや良い商品が手に入ります。
1000円のご飯より5000円のご飯、1泊5000円のホテルより1泊2〜3万円の旅館、家賃3万円の部屋より10万円の部屋の方が、グレードは上がりますよね。
しかし、金融の世界ではこれが逆なんです。
高いお金を払えば気持ちよくはしてくれるかもしれませんが、成績が良くなるわけではありません。
銀行の窓口や保険の営業マンがピシッとスーツを着ていたり、素敵なカフェに連れて行ってくれたりしても、それで資産が増えるわけではないということです。
ここで覚えておいてほしいのは、次のことです。
プロに高いお金を払えば、資産を増やしてくれる。
これは、ただの幻想です。
実際は、プロに高いお金を払えば払うほど、私たちはお金持ちから遠ざかります。
一方で、プロは良いスーツを着て、高級車に乗って、広い家に住めます。
この弱肉強食の「残酷な現実」に気づいた人から、資産形成ができるんです。
今後の注意点:インデックスファンドへの批判に惑わされない

今後の注意点は、インデックスファンドに対する批判に惑わされて、次の行動をとらないことです。
- インデックス投資をやめる
- アクティブファンドを買う
インデックスファンドが人気になればなるほど、批判する人も出てきます。
インデックスファンドが買われても、金融の世界の人たちは儲からないからです。
ここからは少し難しい言葉が出てきますが、代表的な批判を3つと、それに対する反論を紹介します。
結論から言うと、これらの批判については「大丈夫」です。
経済学者なども、正面から反論しています。
批判①:価格発見機能の低下
インデックス投資家は、企業の財務状況や業績を分析せず、指数の構成比率どおりに機械的に売買します。
たとえば、どんなにトヨタの成績が悪くても、みんなが日経平均株価を買えば、指数に含まれるトヨタも買われて株価が上がってしまいます。
これでは個別企業に適正な株価がつかなくなり、市場がおかしくなる、という批判です。
これに対する反論は、次のとおりです。
確かに、インデックス投資家が増えると、株価の歪み(割安になりすぎたり、割高になりすぎたり)は生じやすくなります。
でも、市場にアクティブ投資家が残る限り、彼らがその歪みを儲けるチャンスにします。
割安なものは買われて株価が上がり、割高なものは売られて株価が下がるので、いずれ正しい株価がつくということです。
批判②:ガバナンスの形骸化(モノ言わぬ株主の増加)
インデックス投資家は、経営難やガバナンス不全に陥った企業でも、指数に含まれてさえいれば機械的に買ってしまいます。
つまり、経営陣に「変なことをやったら株を売るからな!」というプレッシャーを与えられません。
株主が会社を見張る役目を果たせず、会社経営がグダグダになってしまう、という批判です。
これに対しては、インデックスファンドの大手運用会社(ブラックロックやバンガードなど)が、長期的な企業価値向上を目指して、企業に対する「議決権行使」や「対話」を積極化させているという反論があります。
ただ黙って株を買って、モノ言わぬ株主になっているわけではないんですね。
批判③:市場のリスクが増大
インデックス投資家は、指数に含まれている銘柄を一括で売買しています。
その結果、「A株は上がっているけれど、B株は下がっている」と個別に動くのではなく、「A株もB株も上がる」「A株もB株も下がる」と連動して動くようになります。
投資家みんなが「一蓮托生」の状態になり、株式市場のリスクが高まってしまう、という批判です。
これに対しては、暴騰・暴落はインデックスの普及前から存在する市場の本質であり、市場全体の相関が高まるのはショック時の短期的な現象に過ぎない、という反論があります。
中長期で見れば、インデックスファンドが普及した現在も、個別企業の業績はちゃんと株価に反映されています。
どんな銘柄も一緒くたに株価が上がったり下がったりしているわけではないということです。
難しい話が分からなくても覚えておきたいこと
ここまでの話が難しく感じた人も、次のことだけ頭に入れておけば大丈夫です。
アクティブファンドを売って儲けたい人が、小難しい専門用語を並べて「インデックスだけじゃダメです」「アクティブファンドを買いましょう」と言ってきても、流されないこと。
一瞬「確かに」と思うような批判を言ってくることもありますが、その批判に対する反論もちゃんとあります。
それなのに、まるで反論なんて存在しないかのように「インデックスはダメです。アクティブファンドを買いましょう」と押してくるので注意が必要です。
保険の営業マンが「インデックスはダメですから、保険で増やしましょう」と勧めてくることもあります。
証券会社がアクティブファンドを勧めたい場合もあるので、気をつけてくださいね。
もちろん、インデックスが万能というわけではなく、アクティブ派が言うように欠点もあります。
とはいえ、賛否両論あるうえでも、結果的に長期にわたりインデックスが勝ってきたことは「動かしようのない事実」です。
この点を見誤らないようにして、長期投資を続けていきましょう。
両学長のほかのお金の講義は、こちらの記事で紹介しています。
→ 【2026年7月】「貯金が増える」両学長のお金の講義7選
まとめ
- 株式に投資する日本の投資信託で、インデックス型の純資産総額がアクティブ型を上回った
- インデックス型は指数に連動する成績を、アクティブ型は指数を上回る成績を目指すファンド
- 過去10数年で、米国約90%・欧州約97%・日本約76%のアクティブファンドがインデックスに負けている
- アクティブ型が弱い理由は、プロに支払う報酬が年間約1〜3%と高コストだから
- 立場が逆転したのは「インデックスの方がお金が増えやすかったから」
- インデックスへの批判には反論もある。アクティブファンドを売りたい人のセールスに流されない
これからは、アクティブを売りつけて儲けたい人たちが、いろいろと理屈をこねてセールスを頑張り始めるかもしれません。
航路を守って、オルカンなりS&P500なりを握り続けていきましょう。


















