はじめに

前回の記事にて、現在投資している「楽天・全米株式インデックス・ファンド」(以下、楽天VTI)とは別の商品を検討していることを書きました。

 

その理由は投資の3原則である【分散・長期・複利】のうち、分散ができていないと感じているからです。

楽天VTIはアメリカ市場全体に投資する、いわゆるアメリカを丸ごと買う商品。

投資先、基準価額、総資産の推移等を見ても魅力的な商品であることに間違いありませんが、私自身、まだ運用資金に余力があるため、また別の市場への投資を始めたいと思っています。

 

では、話の本題に入る前に、正しい投資信託の選び方を改めて確認しておきましょう。

 

こんな投資信託にご用心
  1. ネット証券会社で売ってる商品以外は手数料が高いので買ってはいけない
    (電話営業をかけてくるような会社、商品は手数料目的のぼったくり商品

  2. 相場を逸脱した高利回り商品はたいていぼったくり
  3. 低リスク=高利回りはありえない
  4. 毎月分配型の投資信託を避ける

  5. 銀行が販売している投資信託も手数料が高くおすすめできない

 

残念ながら手数料目当ての粗悪な商品が横行しているのが現実です。

 

大切な資金を無駄にしないためには、まず最初に以下の3点の条件をクリアする商品を選びましょう。

 

  • ネット証券会社で取り扱っている商品
  • つみたてNISA対象商品
  • 毎月分配型ではない商品

 

▼ネット証券は楽天証券かSBI証券がおすすめ

楽天VTI+楽天VWO=?

さて、私が今回「分散投資」という面で注目した商品が楽天・新興国株式インデックス・ファンド(以下、楽天VWO)です。

 

まず最初にお断りしておきます。

 

あやちん
楽天VWOはNISA対象商品ではありますが、つみたてNISA対象商品ではありません。

 

私自身はすでにつみたてNISA枠を楽天VTIで使い切ってしまうため、上述した「つみたてNISA対象商品を選ぶ」という枠を取っ払った上でご紹介しています。

 

楽天VWOの特徴

商品名 楽天・新興国株式インデックス・ファンド
特長
  • 新興国株式にローコストで分散投資
  • 主としてFTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス(円換算ベース)に連動する投資成果を目指す
  • 新興国市場の大型株・中型株・小型株を網羅し、約4,000銘柄に投資
コスト
  • 買付時の手数料は無料(ノーロードファンド)
  • 投資信託でかかる信託報酬は年0.1296%(税込)
購入方法
  • 日本円で少額からの積立投資も可能
  • NISA対象
運用管理費 年0.2296%(税込)程度

 

FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップってなに?
「FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス」は、全世界の新興国市場の大型株・中型株・小型株を網羅し、約4,000銘柄で構成される時価総額加重平均型の株価指数です(2017年9月29日現在)。

 

なお、「FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス(円換算ベース)」は、委託会社が「FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス」に日々の為替レートを乗じて算出したものです。

 

楽天VWOチェックポイント1:投資先はどこか?

7割が中国企業、続いて台湾、南アフリカという構成になっています。

1位に君臨するTENCENT(テンセント)は、日本人にとって聞き馴染みはないかもしれません。

しかし、その業績を見ていくと圧巻の一言です。

 

  • 売上高世界最大のゲーム会社
  • アプリ収益は世界ナンバーワン
  • 2017年には世界五大企業の1つになる

 

あやちん
世界五大企業は、Apple、Google、Amazon、Microsoft……そして、テンセントとなりました。

 

2位のALIBABA(アリババ)は、ALI PAYを提供する会社です。

 

 

最近店舗レジ付近でこのようなPOPを見かけることが増えましたね。

 

そんなALIBABAは、日本企業であるソフトバンクグループの1社でもあります。

 

国・地域別構成を見ると、中国、台湾、インドで60%以上。

新興国の中でもアジアに比重が置かれているファンドであることがわかりますね。

 

 

あひるくん
新興国の中でもブラジルや南アフリカへの投資額は低めなんだね。

 

あやちん
個人的には人口の多い中国とインドの成長に注目してるけど、本当のところどうなんだろう?

 

楽天VWOチェックポイント2:運用方法は?

楽天VWOは円換算ベースのFTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)に連動するように、機械的に買っていくインデックスファンドです。

 

投資信託には、インデックスファンドとアクティブファンドの2種類がありますが、楽天VWOは前者となります。

両者の違いは表にまとめましたので、参考程度にご確認ください。

▼インデックスファンドとアクティブファンド特徴比較表
インデックスファンド アクティブファンド
運用の目的 指数に連動させる 指数を上回る
投資の手法 分散投資 集中投資
保有コスト 比較的低い 比較的高い
リスク 低い 高い

 

私は国内の個別株(自社株)の売却をすると決めていますが、分散投資の1つとして国内株に投資するアクティブファンドの投資も検討しています。

 

あやちん
有名なのが「ひふみ投信」ですね。これまでインデックスファンドを中心に考えてきましたが、次回以降改めてアクティブファンドに目を向けてみますので、お楽しみに!

 

楽天VWOチェックポイント3:基準価額は?

2018年8月12日現在の基準価額は9,575円です。

 

本家VWOの価格推移は上の表のとおりです。

比較として本家VTIのグラフも表示してみました。

 

あひるくん
右肩上がりのVTIに比べてVWOは……

 

あやちん
リーマンショックからのV字回復っぷりはすごいね! ただ最近は下降気味なので、これをリスクと見るか伸びしろと見るかは考え方によって変わってきそう。

 

楽天VWOチェックポイント4:分配金は?

 

当ブログでは再三お話しているように、投資信託を購入する際には毎月分配型を選んではいけません。

 

楽天VWOの分配金はありません。

 

分配金が入金されると配当所得として課税(普通分配金に対して20.315%)されます。

分配金がないということは、国内分の税金を先送りする効果があるとも言えますね。

 

楽天VWOチェックポイント5:純資産総額は?

楽天VWOは総資産総額を順調に増やしているものの、現在5億円を超えたところに位置します。

純資産総額はこれまでに紹介してきた楽天VTI、楽天VTと比べると少ないように見えますが、資産は右肩上がりに増えてきています。

▼楽天VWOの純資産額(月次レポートより)

 

楽天VWOチェックポイント6:リスクとコストは?

投資には当然元本割れのリスクがあります。

 

しかし、だからと言ってインフレリスクを考慮せずにお金を銀行に預けておくだけでは資産が目減りするのをただ眺めているのと同じことです。

 

▼参考記事

 

あなたはまだ、投資は怖い、不安だという気持ちを持っているかもしれません。

実際、売り手側がよくわからないまま、自社の利益を優先して回収しにくい商品を売りつけてくることはよくあることです。

 

ですが、余計な営業をしてこないネット証券を使う、金融庁が太鼓判を押した「つみたてNISA」対象商品を買う毎月分配型は選ばない、という上でも書いた内容をしっかり理解して上で始めれば問題ありません。

 

両@学長
むしろ複利の効果を活かすためには40代よりも30代、30代よりも20代と早く、長く続けることが大切です。

 

まとめ

 

以上、楽天VWOについて考えてみました。

 

個人的には人口減少が避けられない日本、そして日本の銀行に多額の預金をしておくことに危機感を抱いています。

であれば、新興国として注目される中国、インドに投資ができる楽天VWOをポートフォリオの1つに加えるという選択肢もあるかもしれません。

 

ただし、ここは頼れる学長の意見も聞いてみましょう。

 

あやちん
学長! ぶっちゃけ楽天VWOどう思いますか?

 

    学長からのアドバイス

    両@学長

    楽天VWOは好みが分かれるファンドです。

     

    インドについては今後も人口が伸びていくことに間違いないので分散先の選択肢としては賛成ですが、組入比率1位の中国はすでに人口ボーナスの時期は過ぎており今後高齢化問題が控えています。

    ただ、高齢化を考慮しても市場の規模が大きい、GDP自体にはまだ伸びしろがあるという点は見逃せません。

     

    どこかの国に投資したいならインドや魅力を感た国だけに投資するETFを買えばいいというシンプルな話ですが、仮にインドへ投資したいと考えた場合、代替えETFが限られているのは確かです(加えて、新興国は手数料率が高めなことが多いです) 。

     

    そして、1つの商品を買うだけでインドを含めた新興国に投資出来るのは手間の意味で魅力的でもあります。

     

    そういった場合は、楽天VWOを買うというのも選択肢の1つになりえるかもしれません。

    (逆に言えば、不要な国まで入ってしまうという面も理解しておく必要がありますが……)

     

    これは個々の考え方によって意見が分かれるところです。

    僕自身は、先進国は少なからず新興国の成長も取り込んでいけると考えています。

     

    新興国もGoogleは使うし、コカ・コーラも飲むでしょう。

    それは間接的にアメリカに投資していても間接的に利益を享受できるということです。

     

    また分散も大事なのですが、あまり分散させすぎても管理の手間もかかるので、投資初心者の方はまず楽天VTIか楽天VTあたりに投資しておきましょうとお話しています。

     

    なるほど……ということで、楽天VWOの購入は見送ります。

    このまま楽天VTI1本で行くのか、他に何かしら投資先を増やすのか、私自身の結論を出すのにはもう少し時間がかかりそうです。

     

    ▼投資関連参考記事です。こちらも合わせていかがですか?

     

    最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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